浄土宗全書を検索する
AND検索:複数の検索語をスペースで区切って入力すると、前後2行中にそれらを全て含む箇所を検索します。
巻_頁段行 | 本文 |
---|---|
Z08_0093A01: | 諺註 |
Z08_0093A02: | 上の二字は衆生。能歸の心。次の二字は。佛所歸 |
Z08_0093A03: | の願なり。信佛因緣。感應道交の題號なり云云。 |
Z08_0093A04: | ●(一)此卷にも二番の問答あり。●(二)上卷と中卷 |
Z08_0093A05: | とに本願の文をわけて。機と心と行との問答あり。そ |
Z08_0093A06: | れをよくき〻わけてうたがひのはれたるなり。○楞 |
Z08_0093A07: | 嚴ニ曰ク。開二我カ迷雲ヲ一云云。●(三)つたなきわが身の分 |
Z08_0093A08: | 齊をあらためず。むまれ付のま〻にて。●(五)さから |
Z08_0093A09: | とは。さるからといふ詞なるべし。さうあるゆへとま |
Z08_0093A10: | ではおもはる〻なり。●(五)本願のいはれ。大かたに |
Z08_0093A11: | はこ〻ろえたるやうにて。いまだ。しかと。手にとりた |
Z08_0093A12: | るやうにはえしらずとなり。○とかれぬとは。意解せ |
Z08_0093A13: | ぬなり。●(六)それほどまでにおもひて。うちすぐる |
Z08_0093A14: | が世の風俗と見ゆるなり。●(七)十二問答に。念佛す |
Z08_0093A15: | れば往生すべしといふ事。み〻なれたるやうにあり |
Z08_0093A16: | ならがらと有。●(八)此下に引れたる孟宗が事。呑鈎 |
Z08_0093A17: | の魚のたとへをよく〱よみて。本願に乘ずといふ |
Z08_0093A18: | ことはりをしるべし。是が此抄の肝要なり。○すぢと |
Z08_0093A19: | は。理の字なり。又義理のすぢ道なり。繪合の卷に。か |
Z08_0093B01: | かるはかなき御あそびも。めづらしきすぢにせさせ |
Z08_0093B02: | 給ひてとあり。●(九)摠じて人の心まことすくなく。 |
Z08_0093B03: | 萬事に付ていつはりおほきゆへ。無常の事も。本願の |
Z08_0093B04: | 事もしりがほにして。心にはたしかにしらず。されば |
Z08_0093B05: | 本願もよそ〱しく。念佛もまめやかならずして。一 |
Z08_0093B06: | 生むなしくすぎなん。あさましき事なり。○修行淨土 |
Z08_0093B07: | 法門ノ後序侍郞莫仲珪曰ク。世之於テ二西方之說ニ一。慒トM(シテ)不ルヿレ |
Z08_0093B08: | 能ハレ知ル。比々トM(シテ)皆是レ也。知レトモ矣而不レ信セ。信スレ𪜈矣而不レ |
Z08_0093B09: | 修セ。修M(シテ)不ンレ能レ力ルヿ者。十ニ亦常ニ八九アリ焉云云。決定往 |
Z08_0093B10: | 生集ニ云ク。稱念彌陀之行ハ。愚智共ニ從フ。良ニ以契ヒレ時ニ |
Z08_0093B11: | 稱フカレ機ニ故ナル耳。然トモ或ハ知テ而不レ趣カ。或ハ趣テ而莫レ進ヿ。 |
Z08_0093B12: | 卽如シ二予之流ノ一也。豈其レ可レ不ルレ痛マ乎。已上○せさめるの。 |
Z08_0093B13: | め文字は助語なり。慈鎭和尙の歌に。とをるへき道はさ |
Z08_0093B14: | すかにあるものを。しらはやとたに人のおもはぬ。と |
Z08_0093B15: | よみ給へるこ〻にもかよふべきか。●(一〇)といふ |
Z08_0093B16: | ことのねんごろなるは。道心のあるしるしなれば殊 |
Z08_0093B17: | 勝なり。●(一一)性靈集ニ云ク。方圓ノ人法ハ。不レ如レ嘿ンニ。 |
Z08_0093B18: | 說聽瑠璃ノミナラハ情幾カ擡ケン。已上●(一二)これは願なり。 |
Z08_0093B19: | ●(一三)これは御身の上に引きかけ給ふ誓なり。● |
Z08_0093B20: | (一四)上卷の摠料簡に。佛につきて誓願あるべしと |