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Z0370 帰命本願鈔諺註 湛澄 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z08_0093A01: 諺註
Z08_0093A02: 上の二字は衆生。能歸の心。次の二字は。佛所歸
Z08_0093A03: の願なり。信佛因緣。感應道交の題號なり云云。
Z08_0093A04: ●(一)此卷にも二番の問答あり。●(二)上卷と中卷
Z08_0093A05: とに本願の文をわけて。機と心と行との問答あり。そ
Z08_0093A06: れをよくき〻わけてうたがひのはれたるなり。○楞
Z08_0093A07: 。開迷雲云云。●(三)つたなきわが身の分
Z08_0093A08: 齊をあらためず。むまれ付のま〻にて。●(五)さから
Z08_0093A09: とは。さるからといふ詞なるべし。さうあるゆへとま
Z08_0093A10: ではおもはる〻なり。●(五)本願のいはれ。大かたに
Z08_0093A11: はこ〻ろえたるやうにて。いまだ。しかと。手にとりた
Z08_0093A12: るやうにはえしらずとなり。○とかれぬとは。意解せ
Z08_0093A13: ぬなり。●(六)それほどまでにおもひて。うちすぐる
Z08_0093A14: が世の風俗と見ゆるなり。●(七)十二問答に。念佛す
Z08_0093A15: れば往生すべしといふ事。み〻なれたるやうにあり
Z08_0093A16: ならがらと有。●(八)此下に引れたる孟宗が事。呑鈎
Z08_0093A17: の魚のたとへをよく〱よみて。本願に乘ずといふ
Z08_0093A18: ことはりをしるべし。是が此抄の肝要なり。○すぢと
Z08_0093A19: は。理の字なり。又義理のすぢ道なり。繪合の卷に。か
Z08_0093B01: かるはかなき御あそびも。めづらしきすぢにせさせ
Z08_0093B02: 給ひてとあり。●(九)摠じて人の心まことすくなく。
Z08_0093B03: 萬事に付ていつはりおほきゆへ。無常の事も。本願の
Z08_0093B04: 事もしりがほにして。心にはたしかにしらず。されば
Z08_0093B05: 本願もよそ〱しく。念佛もまめやかならずして。一
Z08_0093B06: 生むなしくすぎなん。あさましき事なり。○修行淨土
Z08_0093B07: 法門後序侍郞莫仲珪。世之於西方之說。慒トM(シテ)ルヿ
Z08_0093B08: 。比々トM(シテ)皆是レ也。知レトモ矣而不。信スレ𪜈矣而不
Z08_0093B09: 。修M(シテ)ルヿ者。十亦常八九アリ焉云云。決定往
Z08_0093B10: 生集。稱念彌陀之行。愚智共。良以契
Z08_0093B11: フカナル耳。然トモ而不。或而莫
Z08_0093B12: 卽如予之流也。豈其乎。已上○せさめるの。
Z08_0093B13: め文字は助語なり。慈鎭和尙の歌に。とをるへき道はさ
Z08_0093B14: すかにあるものを。しらはやとたに人のおもはぬ。と
Z08_0093B15: よみ給へるこ〻にもかよふべきか。●(一〇)といふ
Z08_0093B16: ことのねんごろなるは。道心のあるしるしなれば殊
Z08_0093B17: 勝なり。●(一一)性靈集。方圓人法。不ンニ
Z08_0093B18: 說聽瑠璃ノミナラハ情幾ケン已上●(一二)これは願なり。
Z08_0093B19: ●(一三)これは御身の上に引きかけ給ふ誓なり。●
Z08_0093B20: (一四)上卷の摠料簡に。佛につきて誓願あるべしと

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