浄土宗全書を検索する
AND検索:複数の検索語をスペースで区切って入力すると、前後2行中にそれらを全て含む箇所を検索します。
巻_頁段行 | 本文 |
---|---|
Z08_0087A01: | 新ナリ。休メテレ念スルヿヲ二功名ヲ一唯念セヨレ佛ヲ。但憂テ二道業ヲ一勿レレ |
Z08_0087A02: | 憂ルヿレ貧ヲ。忽然トM(シテ)鐵樹花開テ也。妙ニ轉ス二如來ノ正法輪ヲ一。 |
Z08_0087A03: | 已上●(七五)弘決ニ云ク。西方ノ風俗ハ。稱ルヲレ名ヲ爲レ尊ト。如三 |
Z08_0087A04: | 子之名ニ兼ルカ二於父母ヲ一。佛當ニ三生M(シテ)レ彼ヲ預M(シテ)設ク二斯ノ儀ヲ一。 |
Z08_0087A05: | 使二慕テレ德ヲ稱セ一レ名ヲ故也。此方ノ風俗ハ。避ヲレ名ヲ爲レ敬ト。 |
Z08_0087A06: | 故ニ以二所居ヲ一而顯ス二其ノ人ヲ一。已上○御名をとなふるがす |
Z08_0087A07: | なはち禮儀なればなり。た▲し四修の中に恭敬修 |
Z08_0087A08: | あり云云。世に放逸の者有。此詞を證據として。故ら |
Z08_0087A09: | に無禮をいたし。一向に恭敬の心なし。たま〱威 |
Z08_0087A10: | 儀のうるはしき人あれば。白眼にしてにくみきらふ。 |
Z08_0087A11: | これ邪見のはなはだしきなり。此抄の前後よく〱 |
Z08_0087A12: | みるべし。このみて放逸なれとにはあらず。●(七六) |
Z08_0087A13: | うまれつきの下機は。つねに懈怠がちなるに。としも |
Z08_0087A14: | より。病もある身は。たゞしく坐して。念佛することも |
Z08_0087A15: | かなはず。床にふし。枕につきながら。南無阿彌陀佛と |
Z08_0087A16: | 申ゐて。是にても生死を出べしとおもふなるは。たゞ |
Z08_0087A17: | 念佛の一門なり。これ身儀の。正不正にはよらず。大悲 |
Z08_0087A18: | の引接によるがゆへなり。大原ノ法語ニ云ク。佛法修行 |
Z08_0087A19: | 中ニ。不レ可レ有レ易キハ二於此ヨリ一而已。已上○白氏文集ニ云ク。 |
Z08_0087A20: | 伯禽之理メシレ魯ヲ也。變シ二其ノ禮ヲ一。革テ二其ノ俗ヲ一。三年ニM(シテ)而 |
Z08_0087B01: | 政成ル。太公カ之理メシレ齊ヲ也。簡ニシ二其ノ禮ヲ一。從テ二其ノ俗ニ一五 |
Z08_0087B02: | 月ニM(シテ)而政成ル。周公歎M(シテ)曰ク。夫レ平易ハ近シレ人ニ。人必歸スレ |
Z08_0087B03: | 之ニ云云。是はよしなき事ながら。心にうつりしまゝか |
Z08_0087B04: | きつけ侍りぬ。●(七七)かならず威儀をとゝのへて。 |
Z08_0087B05: | まうす念佛ならば。かゝる老病の身には。おもひたえ |
Z08_0087B06: | たる往生にてぞあるべきに。こまやかなる大悲の本 |
Z08_0087B07: | 願なれば。行住坐臥。不問時節久近と釋せられたるこ |
Z08_0087B08: | そ。ことに身にあたりて。かたじけなくはおぼゆれ。念 |
Z08_0087B09: | 佛大意ニ云ク。かの聖道門は。よく淸淨にして。その器に |
Z08_0087B10: | たれらん人のつとむべき行なり。懈怠不信にしては。 |
Z08_0087B11: | 中々行ぜざらんよりも。罪業の因となるかたもあり |
Z08_0087B12: | ぬべし。念佛にをいては。行住坐臥。ねてもさめても |
Z08_0087B13: | 持念するに。其たより過なくして。その器をきらはず。 |
Z08_0087B14: | ことごとく往生の因となることうたがひなし。已上決 |
Z08_0087B15: | 疑論ニ云ク。人身ハ難クレ得。淨土ニハ易シレ生レ。何ヲ以ノ故ニ。五 |
Z08_0087B16: | 戒不レハレ持タ。人天ノ路絕ス。五戒淸淨ニM(シテ)。方ニ得レ爲ルヿヲレ人ト。 |
Z08_0087B17: | 況ヤ以ナリ三五戒難クレ持チ。亦無キヲ二願力ノ攝受一。此レ所謂人 |
Z08_0087B18: | 身難キレ得也。修スル二淨土ヲ一者ハ。未タ三必シモ持戒ノ全ト與ラ二 |
Z08_0087B19: | 不全トニ一。但念スルニ二阿彌陀佛ノ名號ヲ一。縱ヒ有𪜈二罪業一。亦許ス二 |
Z08_0087B20: | 懺悔ヲ一。臨テ二命終ノ時ニ一。阿彌陀佛。觀音勢至。淸淨海衆。 |