浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z08_0085A01: | るなり。已上釋ニ云ク。上品ノ華臺ニ見二慈主ヲ一。到ル者皆因ル二 |
Z08_0085A02: | 念佛ノ多キニ一。已上又云ク。三萬六萬十萬スル者。皆是レ上品上 |
Z08_0085A03: | 生ノ人ナリ。已上●(六六)嵩明敎ノ孝論ニ云ク。水ハ固ニ趨レ |
Z08_0085A04: | 下レルニ也。洫M(シテ)而決之。其ノ所レ至ル不ヤ二亦速ナラ一乎。火ハ固ニ |
Z08_0085A05: | 炎スレ上ニ也。噓テ而鼓ケハ之。其ノ所レ擧ル不二亦遠カラ一乎。 |
Z08_0085A06: | 已上○一聲も不可思議功德ならば。いよ〱幾萬聲も |
Z08_0085A07: | となふべし。善根深〓にして。往生うた〻決定すべ |
Z08_0085A08: | し。阿彌陀佛の自說にも。わが國に來生せんとおも |
Z08_0085A09: | は▲。常にわが名を念じて。やむ事なかれとのまへ |
Z08_0085A10: | り。般舟經法照禪師の釋にも。但使廻心多念佛とあり。 |
Z08_0085A11: | ○和漢の先達。みな日課の數返有。いはゆる懷玉禪 |
Z08_0085A12: | 師。五萬聲道綽禪師。七萬寶相禪師。六萬智覺禪師十萬なり。 |
Z08_0085A13: | 雲捿ノ云ク。玉念佛スルヿ日ニ記ス二五萬ヲ一。綽ハ七萬。相ハ今 |
Z08_0085A14: | 六萬ナリ。三老ハ者。皆高僧ニM(シテ)而モ日課有リ二常數一。今ノ人 |
Z08_0085A15: | 怱ニM(シテ)レ之ヲ曰ク。此レ愚夫婦ノ所レ作ス也ト。獨リ何ソ歟。已上わ |
Z08_0085A16: | が朝にても。惠心僧都は。生中の念佛二十俱胝遍。永 |
Z08_0085A17: | 觀律師は。日課六萬聲。法然上人は七萬遍。聖光上人。 |
Z08_0085A18: | 良忠上人は六萬聲。乃至隆堯法印は。八萬四千遍の日 |
Z08_0085A19: | 課なり。●(六七)十二問答ニ云ク。念々にすてざれと。 |
Z08_0085A20: | をしゆる事は。人のほどにしたがひて。す〻むる事な |
Z08_0085B01: | れば。わが身にとりて。心のをよび。身のはげまんほ |
Z08_0085B02: | どを。心にはからふべし。已上明遍僧都ノ云ク。機にした |
Z08_0085B03: | がひて行は立つべきなり。たとへば道をいそぎゆか |
Z08_0085B04: | んとするに。强力の者とひとしく。甲斐なき身のおと |
Z08_0085B05: | らじとするは。一日二日こそはげむとも。つゐにはか |
Z08_0085B06: | なはぬ事なり。あやまつ先よりも。道をなづみてゆき |
Z08_0085B07: | つくことかたくなるがごとし。衆生は機根不用なり。 |
Z08_0085B08: | 上根の人とひとしからんとすれば。退轉の過ありと |
Z08_0085B09: | て。佛法にはきらふなり。出閑亭記鎌倉常譽上人ノ云ク。わが |
Z08_0085B10: | 機分に從て。往生の志をいたすべきなり。われよりも |
Z08_0085B11: | こ〻ろざしふかく。行もたけたるをみても。これ程な |
Z08_0085B12: | らでは。往生いか▲と思はんはひが事なり云云。般舟 |
Z08_0085B13: | 讚ニ曰ク。人々有リレ分。不レ可レ疑フ。已上きはとは。分齊のこ |
Z08_0085B14: | となり。●(六八)莊子ニ曰ク。長キ者ヲモ不レ爲レ有トレ餘リ。短キ |
Z08_0085B15: | 者ヲ不レ爲レ不トレ足ラ。是ノ故ニ。鳧ノ脛雖レ短シト乎。續カハレ之ヲ |
Z08_0085B16: | 則憂ヘン。鶴ノ脛雖レ長シト乎。斷タハレ之ヲ則悲シマン。故ニ性ノ長ヲモ |
Z08_0085B17: | 非レ所ニレ斷ツ。性ノ短ヲモ非レ所ニレ續ク也。已上●六九)念佛往 |
Z08_0085B18: | 生修行門ニ云ク。故上人の仰られさふらひしは。在家の |
Z08_0085B19: | いとまなからん人は。一萬二萬などをも申べし。僧尼 |
Z08_0085B20: | などとて。さまをもかへたらんしるしには。三萬六萬 |