浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J18_0368A01: | 輝。後に傳へて。をのづから念佛の道塲とはなれり |
J18_0368A02: | ける。其後七百餘年の星霜を經て。洛東華頂山廿八 |
J18_0368A03: | 世の法務。浩譽聰補上人。城崎の溫泉に浴し給ふこと |
J18_0368A04: | あり。時の領主。宮部法印善祥房。上人の法駕遠境 |
J18_0368A05: | にいたることをよろこび。旅寓をとふらひ。道話に及 |
J18_0368A06: | ぶ。上人末世の得脱は淨土の一門にあるのむね。ね |
J18_0368A07: | もごろに敎示し給ひしかば。法印歸敬渴仰のあま |
J18_0368A08: | り。光明堂の縁由をかたりて。かかる靈塲のただ一 |
J18_0368A09: | 草堂あるのみにては。終にその跡埋れなんもはかり |
J18_0368A10: | がたければ。今我堂宇を一新して。上人に寄附し奉ら |
J18_0368A11: | ばやとねがはれしに。上人その深志を感じ。速に許 |
J18_0368A12: | 諾し給ひければ。法印大によろこび。すなはち大檀 |
J18_0368A13: | 主となり。寺境を廣博にして。永くその税をのぞ |
J18_0368A14: | き。本堂坊舍を造營し。やがて一淨刹となりにけ |
J18_0368A15: | り。上人隨喜して。佛光山天樂院來迎寺と名づけ。 |
J18_0368A16: | みづから中興第一位に座し。嗣法圓譽玄隨上人をし |
J18_0368A17: | て住持せしめ給ひける。もとよりふるき念佛の靈塲 |
J18_0368B18: | なりしうへ。吉水の正派此時につたへ得て。本願念 |
J18_0368B19: | 佛の法燈。不斷の光益。今にいたるまでながく。き |
J18_0368B20: | えざるも。艸創の祥瑞をおもひあはするに。誠に縁 |
J18_0368B21: | 由あることにこそ。右來迎寺什本のうつし |
J18_0368B22: | 今信定云寬政十二年庚申七月九日來迎寺類燒せ |
J18_0368B23: | りその後住僧僧壽上人檀越と心をあはせちから |
J18_0368B24: | をはげまし本堂九間四方再建成就せりこれによりて |
J18_0368B25: | 文化三年丙寅冬十月遠く京師順阿老人を請して |
J18_0368B26: | 入佛遷座の法要を勤修ありけり此時法施をうけ |
J18_0368B27: | て益を得るもの尤多かりしもこれ全く師翁佛定 |
J18_0368B28: | 尊者の餘澤なりといふべし |
J18_0368B29: | |
J18_0368B30: | 佛定和尚行業記下 |
J18_0368B31: | |
J18_0368B32: | (本傳題、序、跋等) |
J18_0368B33: | 徧覽大藏。一意西馳。探悟眞奧。究洪壑涯。統理 |
J18_0368B34: | 祖山。匡正宗規。法施啓蒙。攝物布慈。生平敦 |