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J2740 仏定和尚行業記 大察・隆円 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J18_0368A01: 輝。後に傳へて。をのづから念佛の道塲とはなれり
J18_0368A02: ける。其後七百餘年の星霜を經て。洛東華頂山廿八
J18_0368A03: 世の法務。浩譽聰補上人。城崎の溫泉に浴し給ふこと
J18_0368A04: あり。時の領主。宮部法印善祥房。上人の法駕遠境
J18_0368A05: にいたることをよろこび。旅寓をとふらひ。道話に及
J18_0368A06: ぶ。上人末世の得脱は淨土の一門にあるのむね。ね
J18_0368A07: もごろに敎示し給ひしかば。法印歸敬渴仰のあま
J18_0368A08: り。光明堂の縁由をかたりて。かかる靈塲のただ一
J18_0368A09: 草堂あるのみにては。終にその跡埋れなんもはかり
J18_0368A10: がたければ。今我堂宇を一新して。上人に寄附し奉ら
J18_0368A11: ばやとねがはれしに。上人その深志を感じ。速に許
J18_0368A12: 諾し給ひければ。法印大によろこび。すなはち大檀
J18_0368A13: 主となり。寺境を廣博にして。永くその税をのぞ
J18_0368A14: き。本堂坊舍を造營し。やがて一淨刹となりにけ
J18_0368A15: り。上人隨喜して。佛光山天樂院來迎寺と名づけ。
J18_0368A16: みづから中興第一位に座し。嗣法圓譽玄隨上人をし
J18_0368A17: て住持せしめ給ひける。もとよりふるき念佛の靈塲
J18_0368B18: なりしうへ。吉水の正派此時につたへ得て。本願念
J18_0368B19: 佛の法燈。不斷の光益。今にいたるまでながく。き
J18_0368B20: えざるも。艸創の祥瑞をおもひあはするに。誠に縁
J18_0368B21: 由あることにこそ。右來迎寺什本のうつし
J18_0368B22: 信定云寬政十二年庚申七月九日來迎寺類燒せ
J18_0368B23: りその後住僧僧壽上人檀越と心をあはせちから
J18_0368B24: をはげまし本堂九間四方再建成就せりこれによりて
J18_0368B25: 文化三年丙寅冬十月遠く京師順阿老人を請して
J18_0368B26: 入佛遷座の法要を勤修ありけり此時法施をうけ
J18_0368B27: て益を得るもの尤多かりしもこれ全く師翁佛定
J18_0368B28: 尊者の餘澤なりといふべし
J18_0368B29:
J18_0368B30: 佛定和尚行業記下
J18_0368B31:
J18_0368B32: (本傳題、序、跋等)
J18_0368B33: 徧覽大藏。一意西馳。探悟眞奧。究洪壑涯。統理
J18_0368B34: 祖山。匡正宗規。法施啓蒙。攝物布慈。生平敦

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