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J2710 関通和尚行業記 〓 画像

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巻_頁段行 本文
J18_0277A01: 住天龍賜紫桂洲謹題
J18_0277A02: 關通和尚行業記序
J18_0277A03: 玄關幽鍵感而遂通者。諸賢所期也。然機有利鈍。
J18_0277A04: 時有汙隆。是所以道分難易。門殊聖淨也。當今末
J18_0277A05: 法。正像既逝。自力性頓之行。殆疲累劫。無相離
J18_0277A06: 念之敎。邈絶筌蹄。假令。口誦萬卷。未諧捫象。
J18_0277A07: 各陳乳色耳。夫專稱南謨之敎行。直重西刹之捷
J18_0277A08: 徑。未藉思量一念功。不覺轉入眞如門。嗚呼師邃
J18_0277A09: 究其蘊者也。師初學三山。業成而西。道出函關。
J18_0277A10: 豁然開悟自稱關通。所謂玄關幽鍵感而遂通者乎
J18_0277A11: 哉。爾來。祖述導師。憲章空祖。行則彌陀。住則
J18_0277A12: 彌陀。竊稽其行。一向專修之人也。遺篇若干。足
J18_0277A13: 以徴之。況其弘通之道。未墜於地在人。余復何
J18_0277A14: 贅。明年二月之初。師逮三十三回之諱辰。遺弟
J18_0277A15: 等。刻其傳以擬報恩。余亦好師之丕績久矣。遂題
J18_0277A16: 一言於卷首云爾。
J18_0277A17: 享和元年秋七月
J18_0277B18: 華頂大僧正仰譽撰
J18_0277B19: 先師いまそかりし日の行狀をいにしとし東都の
J18_0277B20: 常在山鸞山大和尚は眞名につつり安藝の光明院學
J18_0277B21: 信上人は假名もてあみ給ひきかつ徒弟等が中にこ
J18_0277B22: とえりをもせすかいあつめける傳文とものありし
J18_0277B23: かれこれをひきあはせそへけつりてこの行業記を
J18_0277B24: あらはすこれたた門人等のたゆめるこころの策に
J18_0277B25: せんとてかくしおきて年月經にけるを時來ぬるに
J18_0277B26: や華頂山前大僧正この記あるよしをきこしめしお
J18_0277B27: まへに奉るへうおほせられいとねもころに御覽し
J18_0277B28: つつ今の人の鑑ともなるへきものなりとてかうか
J18_0277B29: へたたし世に推廣めよとて序文をさへそへ賜りけ
J18_0277B30: るやことなき宗主のおほせなれはいなみまつるも
J18_0277B31: おそれありまたこれよりさきこと人のせちにすす
J18_0277B32: められしこともあなれはかとかとしからぬ行の跡
J18_0277B33: を世に公せんことのをこかましけれと大かた師の
J18_0277B34: 行實をしらさる人はうたかひてうけかはすまたた

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