浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J18_0256A01: | 都ハ。籠山三十年ノ間六時ノ同音ノ念佛日日夜夜ニ。 |
J18_0256A02: | オコタルコトナシト。又弘法大師ノ。明遍ニ定中ニ |
J18_0256A03: | 示シ玉フ詞ノ中ニモ知與不知唱則遂往生。悟與 |
J18_0256A04: | 不悟稱亦叶本願口稱之上不可求心。聲聲則至 |
J18_0256A05: | 心也。常念之外不可尋行念念則正行也。故畢命 |
J18_0256A06: | 爲期稱名者得心眼即開之大益者也。非顯敎 |
J18_0256A07: | 非密敎難思法門也。爲定善爲散善出離祕術 |
J18_0256A08: | 也。不悟者怪之不信者輕之。名難信之法誠哉 |
J18_0256A09: | 此言已上略抄眞文蓮華三昧院ニアルヨシナリ高祖ステニ斯ノ如ク敎玉フ。誰 |
J18_0256A10: | カ是ヲ仰サラン。然トモ諸事ヲ休テ一向ニ稱名ノミ |
J18_0256A11: | セバ。此院ノ軌矩ニ背ンコトヲ恐レ。先先ノ通ニ勤行 |
J18_0256A12: | ヲイタシ。其餘ハ右ノ志趣ヲ存シテ相勤ムルモノナ |
J18_0256A13: | リ。同法ノ中ヘモ此旨ヲイマタ談ゼス候ヘハ。若ヤ |
J18_0256A14: | 怪シケニ思ヒ玉フ方モ有ンカト。略シテ書記スモノ |
J18_0256A15: | ナリ。 恩法澤敬書 |
J18_0256A16: | |
J18_0256A17: | 關通和尚行業記卷之中終 |
J18_0256B18: | 關通和尚行業記卷之下 |
J18_0256B19: | |
J18_0256B20: | 即心院大法尼藤原保子は高野正二位亞相保春卿の女にして |
J18_0256B21: | 正德帝 元文帝兩帝につかへたてまつり。從三位新 |
J18_0256B22: | 大納言にすすみたまひ。恩寵もともあつかりける。 |
J18_0256B23: | しかるに宿因の開發にやありけむ。師の述作せられ |
J18_0256B24: | し。燧囊の自得章を讀て。難遭のおもひを生じ。專 |
J18_0256B25: | 修念佛に歸入し。ふかく師の勸化を信じ。歸依比類 |
J18_0256B26: | なかりき。寬延三年 元文帝崩じましましてのち。 |
J18_0256B27: | 職を辭して薙染し。師を和尚と仰ぎ。圓頓菩薩の大 |
J18_0256B28: | 戒を受持し給ふ。師すなはち。即心院卷光慧倫法尼 |
J18_0256B29: | と。嘉號を授け申されけり。これよりますます稱名 |
J18_0256B30: | 勇進ありて。日課念佛六萬稱。毎月一七日の別時念 |
J18_0256B31: | 佛おこたりなく。のち日課を增加して十萬遍を勤め |
J18_0256B32: | たまひ。よりより宮圍に候して。師の敎化を奏し奉ら |
J18_0256B33: | れければ。大聖后傳へ聞しめし。ふかくその旨に歸 |
J18_0256B34: | しましまして。法尼を御代として。日課稱名および |