浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J18_0238A01: | 人。願生の安心を决し。日課念佛を誓約しける。後 |
J18_0238A02: | に師。其一日の法語を筆記し。後世の土産と名つけ |
J18_0238A03: | て。同法の人にあたへらる。今印版せるこれなり。 |
J18_0238A04: | 師一日。衆に告ていはく。予この西方寺を改めて。 |
J18_0238A05: | 如法の律塲となし。有識の大僧を請じて主席とせん |
J18_0238A06: | と欲す。汝等みづから機分をはかりて。よく堪んと |
J18_0238A07: | 思はんものは奉律隨侍し。如法修行すべしと。時に |
J18_0238A08: | 一僧。 に問ていはく。此寺今規則嚴にして。淨業 |
J18_0238A09: | 榮祖道を輝すに足れり。しかるを。ことさらに改て |
J18_0238A10: | 律院としたまはむこと。いかなる御意といふことを |
J18_0238A11: | しらず。また我門の意は。自身を出離無縁と思ひく |
J18_0238A12: | だして。仰て佛願をたのむを要とするにあらずや。 |
J18_0238A13: | さるを持律とてことごとしくし侍りなば。意樂もま |
J18_0238A14: | た隨て宗意にたがひやし侍ん。此事いかがに候や |
J18_0238A15: | と。師答ていはく。それ毘尼住する處には法住し毘 |
J18_0238A16: | 尼廢するところには法廢すといへり。ここに照譽上 |
J18_0238A17: | 人臨末に。當寺を予に附屬し。淨法をして永く絶え |
J18_0238B18: | ざらしめ。益を無窮にほどこせと。ねもころに遺屬 |
J18_0238B19: | したまひし言の重ければ。予毘尼を當寺に起して。 |
J18_0238B20: | 佛法の壽命を。ここに長久ならしめんと欲するな |
J18_0238B21: | り。又明律の比丘僧を請じて住持せしめば。これに |
J18_0238B22: | 親近し。その風を見聞せんもの。おのづから沙門の |
J18_0238B23: | 止作の事をしり。慚愧を生して。正見實行の門に入 |
J18_0238B24: | るの因縁となるべきか。もし然らは。弊風ここに一 |
J18_0238B25: | 轉し。宗化更に輝をますべしまた持律とてさまをか |
J18_0238B26: | へば。意樂も隨ひて宗意に背んといふこと。それは |
J18_0238B27: | 各意に依るべきなり。その戒律に從事せん人。思ひ |
J18_0238B28: | たまふべきやうは。善導大師のことき。護戒至て謹 |
J18_0238B29: | 密にして。南山讃じて律制に越えたりとす。しかれ |
J18_0238B30: | どもなほ自身を罪惡生死の凡夫と下して。偏に佛願 |
J18_0238B31: | を仰信したまふ。われらいかにぞわづかに戒律を持 |
J18_0238B32: | て。我慢勝他の念をおこし。事を護律によせて。稱 |
J18_0238B33: | 名正業を懈るべけんやと。かく意を用ひてしかも戒 |
J18_0238B34: | 律を堅持したまはば。ただその自己の意樂よく。宗 |