浄土宗全書を検索する
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| 巻＿頁段行 | 本文 |
|---|---|
| J16_0676A01: | 中ニ記スルカ如シ九卷傳ニ今ノ橋占ハ生母忍テ往 |
| J16_0676A02: | テトハルトアリ●眞觀淸淨觀等トハ普門品ノ偈頌 |
| J16_0676A03: | ナリ |
| J16_0676A04: | その性俊逸にして。一遍見聞するに。通達せずとい |
| J16_0676A05: | ふ事なし。上人にしたがひたてまつりて。淨土の法 |
| J16_0676A06: | 門を禀承すること。首尾廿三年自十四歳至三十六歳なり。稽古 |
| J16_0676A07: | に心をいれて。善導の觀經の疏をあけくれ見られけ |
| J16_0676A08: | る程に。三部まで見やぶられけるとそ。申傳侍る。 |
| J16_0676A09: | 畫圖 |
| J16_0676A10: | ●智過千人曰俊蘇綽傳萬人之秀曰俊逸超也 |
| J16_0676A11: | 過也字彚●禮樂記ニ知類通達●疏三部マテ見ヤフ |
| J16_0676A12: | レルホトノ稽古ナレハニヤ鈔物多ク作ラレケル別 |
| J16_0676A13: | 傳云光明峰寺殿禪閤ノ嚴命ニ依テ觀經疏私記十卷 |
| J16_0676A14: | ヲ造リ進セラルト云云 |
| J16_0676A15: | このひじりの意巧にて。人の心得やすからんため |
| J16_0676A16: | に。自力根性の人にむかひては。白木の念佛といふ |
| J16_0676A17: | 事をつねに申されにけり。その言にいはく。自力の |
| J16_0676B18: | 人は。念佛をいろどるなり。或は大乘のさとりをも |
| J16_0676B19: | て色とり。或はふかき領解をもていろとり。或は戒 |
| J16_0676B20: | をもていろどり。或は身心をととのふるをもて色ど |
| J16_0676B21: | らんと思なり。定散のいろどりある念佛をは。しお |
| J16_0676B22: | ほせたり。往生うたがひなしとよろこび。いろどり |
| J16_0676B23: | なき念佛をは。往生はえせぬとなげくなり。なけく |
| J16_0676B24: | も。よろこぶも自力のまよひなり。大經の法滅百歳 |
| J16_0676B25: | の念佛。觀經の下三品の念佛はなにのいろどりもな |
| J16_0676B26: | き。白木の念佛なり。本願の文の中の。至心信樂 |
| J16_0676B27: | を。稱我名號と釋し給へるも。白木になりかへる心 |
| J16_0676B28: | なり。 |
| J16_0676B29: | ●白木ノ念佛別傳ニハ此事載ラレス世ニ傳フ此上 |
| J16_0676B30: | 人白木念佛ノ心ヲヨメルトテ山カツカ白木ノガウ |
| J16_0676B31: | シソノママニウルシツカネハハゲ色モナシ●心ニ |
| J16_0676B32: | 引受テヨク合點シタルヲ領解ト云ナリ●定ニ十三 |
| J16_0676B33: | 觀散ニ三福等アリ彼師ノ立義本願ノ念佛ハ非定非 |
| J16_0676B34: | 散ト云●釋シ給ヘルトハ往生禮讃云若我成佛十方 |