浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0672A01: | 入阿敬蓮社之記錄粗記梗概云云 |
J16_0672A02: | ●綽阿ハ光師ノ弟子也自ラ授手印ヲ書キ授ラル今猶現存シテ綽阿傳受ノ本ト云紙ノ長一尺一寸一行十四字低處ハ十三字和點及系譜ハ朱橫竪ノ界ハ墨表紙ハ紫地ノ打曇表裏金銀ノ切薄袖書ノ四句ノ文ハ信佛本願專稱名號最後終焉決定往生此ノ四句偈生極樂之本薩生房之本良忠上人之本聖護房ノ本隨願房ノ本各異ナリ又往生院ノ本ニハ袖書ノ四句ノ偈ナシ善導寺ノ本ニハ起請文弟子衆ノ連署アツテ亦四句偈ナシ又裏書本本互ニ增减アリ |
J16_0672A03: | かの製作の。念佛往生修行門に云。世の中の念佛者。 |
J16_0672A04: | 故上人の御流とは申あひて侍れとも。上人の御義に |
J16_0672A05: | はなかりし事どもを。申みだり侍こそ。不便の次第 |
J16_0672A06: | に侍れ。故上人辨阿にをしへ給しは。善導の御心 |
J16_0672A07: | は。淨土へまいらんとおもはん人は。かならず三心 |
J16_0672A08: | 具足して。念佛を申へきなり。一に至誠心と云はまこ |
J16_0672A09: | としく往生せんとおもひとりて念佛を申なり。二に |
J16_0672A10: | 深心と云は。我身は罪惡生死の凡夫なり。しかるに。 |
J16_0672A11: | 彌陀の本願のかたじけなきによりて。この念佛より |
J16_0672A12: | 外に我身のたすかるへきことなしと。かたく信ずる |
J16_0672B13: | を申也。三に廻向發願心と云は。ただひとすぢに。 |
J16_0672B14: | 極樂にまいらんずるための。念佛なりと思をいふな |
J16_0672B15: | りこれぞ。法然上人より習つたへたてまつりたる三 |
J16_0672B16: | 心にて侍る。この外またく別のやうなき也 故上人 |
J16_0672B17: | の仰られ候しは。在家のいとまなからん人は。一萬 |
J16_0672B18: | 二萬などをも申へし。僧尼などとて。さまをかへた |
J16_0672B19: | らんしるしには。三萬六萬などを申へしいかにもお |
J16_0672B20: | ほく申にすぎたる法門はあるべからず。詮ずるとこ |
J16_0672B21: | ろ。此念佛は决定往生の行なりと信をとりぬれば。 |
J16_0672B22: | 自然に三心は具足して。往生するぞと。やすやすと |
J16_0672B23: | 仰られ侍しなり。もしこれならはぬことを。ならひ |
J16_0672B24: | たりといひ。仰られぬことを。仰られたりと申侍ら |
J16_0672B25: | は。三世の諸佛。十方の菩薩。ことにはたのみたてま |
J16_0672B26: | つる所の。釋迦彌陀觀音勢至。善導聖靈。念佛守護 |
J16_0672B27: | の梵天帝釋等の。御あはれみなくして。現世後世。 |
J16_0672B28: | かなはぬ身となり侍らん。已上略抄上人口决の次第誓言 |
J16_0672B29: | 嚴重なり。そのうへ此聖。すでに奇瑞をあらはし |