浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0666A01: | をいましめんかために。一卷の書を制す。これを末 |
J16_0666A02: | 代念佛授手印となづく。上人相傳の義勢。つぶさに |
J16_0666A03: | かの書にのせたり。著述ことをへてのち。善導大師。 |
J16_0666A04: | まのあたり。道塲に影現し給ことありけり。これす |
J16_0666A05: | なはち。のぶるところの法門の證明なるべし。ひじ |
J16_0666A06: | りこれを拜して。われすでに證を得たりとて感涙を |
J16_0666A07: | ながされけり。 |
J16_0666A08: | ●往生院ハ飽田郡白河川ノ邊ニアリ相傳行基菩薩ノ艸創也ト本尊彌陀ノ立像五尺二寸ノ尊像安阿彌カ彫刻ト●末代念佛授手印一卷鎭西上人作也此書ノ起リ鎌倉宗要又敬蓮社ノ行狀ニ詳ナリ |
J16_0666A09: | ●書ノ仲虺之誥ニ垂裕後昆文選傳季友カ文ノ注ニ |
J16_0666A10: | 後嗣也●證明ハ證據明鑑ナリ |
J16_0666A11: | 又筑後國高良山のふもとに一の精舍あり。厨寺と號 |
J16_0666A12: | す。丈六の彌陀の像を安置す。聖光房かの道塲に |
J16_0666A13: | して。一千日如法念佛を修し給に。八百日にをよび |
J16_0666A14: | て。高良山の大衆僉議していはく。當山はこれ眞言 |
J16_0666A15: | 止觀の學地也。此山のふもとにして。專修念佛の勤 |
J16_0666B16: | 行しかるべからず。かの砌に發向して。念佛衆を追 |
J16_0666B17: | 出すべしと。衆議ことをへにければ。をのをの明曉 |
J16_0666B18: | を期す。念佛衆此事をききて。すみやかに退出すへ |
J16_0666B19: | きよしを申すに。ひじりのたまはく。汝等はよろし |
J16_0666B20: | く心にまかすべし。我はさらにいづべからずと。こ |
J16_0666B21: | のうへはみな退出の思をやめて。惡徒のきたるをま |
J16_0666B22: | つ程に。おもひのほかに一山の大衆。色色の供物を |
J16_0666B23: | ささげてきたりていはく。きのふ。念佛停廢の惡計 |
J16_0666B24: | をなすに。今夜靈夢を感ずることあり。赫奕たる光 |
J16_0666B25: | 明。にしよりきたりて此道塲をてらすあやしみたづ |
J16_0666B26: | ぬるところに。かたはらに人ありていはく。聖光上 |
J16_0666B27: | 人念佛を行するゆへに。かの佛ひかりをはなちて。 |
J16_0666B28: | つねにこのみぎりをてらすなりと。諸人の夢一同な |
J16_0666B29: | り。これによりて。みな前非を改悔して。慚謝のた |
J16_0666B30: | めに群參すと云云それよりのちは。一山歸依をなし。 |
J16_0666B31: | 四輩信心をましけるとそ。 |
J16_0666B32: | ●高良山ハ延喜式神名帳云筑後國三井郡高良玉垂命ト云云●厨 |