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J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0646A01: と判じ給へり。わが耳にきこゆるほどを高聲念佛
J16_0646A02: とするなり。但機嫌をしらす。高聲すべきにはあ
J16_0646A03: らす。地躰はこゑにいださんとおもふべきなり。
J16_0646A04: 一餘佛餘經につきて結縁助成せんことは。雜行なる
J16_0646A05: へく候やらんと。上人のたまはく。决定往生の信
J16_0646A06: をとりて。佛の本願に乘してんうへには。他の善
J16_0646A07: 根に結縁助成せん事。またく雜行となるへからず。
J16_0646A08: 往生の助業となるべきなり。善導の釋の中に。す
J16_0646A09: てに他の善根を隨喜し自他の善根をもて。淨土に
J16_0646A10: 廻向すと判したまへり。この釋をもて知るへきな
J16_0646A11: り。
J16_0646A12: ●散善義云言回向發願心者過去及以今生身口意業所修世出世善根及隨喜他一切凡聖身口意所修世出世善根以此自他所修善根悉皆眞實深信心中回向願生彼國故名回向發願心
J16_0646A13: ●决定ノ信ヲ取テ念佛ノ一行ニテ不足ナシト思入
J16_0646A14: タル上ニハマタク雜行トナルベカラズトナリ
J16_0646B15: 一持戒のものの念佛の數遍のすくなきと。破戒のも
J16_0646B16: のの念佛の數遍のおほきと。往生の後の位の淺深
J16_0646B17: いかが候へきと。
J16_0646B18: ●持戒ノ人ノ念佛ノ少トハ按スルニ是レ持戒念佛
J16_0646B19: 順敎ノ機ナルベシ此人ハ念佛ヲ以テ生因ノ行トシ
J16_0646B20: テ不足ノ心ハ更ニ無レドモ佛弟子タル四軰ノ通儀
J16_0646B21: ナレバトテ戒ヲ持スルナリ然ルニ性習不同ナレバ
J16_0646B22: 修戒ハ精強ニ念佛ハ緩漫ナルナリ凡ソ此問ノ意
J16_0646B23: ハ持戒ノ念佛ハ勝ルルヲ以テ往生已後ノ位モ亦
J16_0646B24: 應高無戒破戒ノ念佛ハ劣ルヲ以テ生後ノ位モ亦
J16_0646B25: 應卑ト執セルナリ然ニ名號ノ法體ハ萬德ノ所
J16_0646B26: 歸ニシテ無上ノ功德ナリ更ニ何ノ法ヲ增加テカ勝
J16_0646B27: レシムル事ヲセンヤサレバ智愚トモニ稱シテ同ク
J16_0646B28: 生ジ僧俗男女善人惡人有戒無戒全ク別ク所ナシ何
J16_0646B29: ゾ持戒ノ念佛ハ勝レ破戒ノ念佛ハ劣ランヤ但シ生
J16_0646B30: 位ニ昇降アル事ハ機根ノ強弱數遍ノ多少ニ隨ラ只
J16_0646B31: 自ラ取ル是持破ニアツカルニハ非ルノミ是ヲ以

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