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J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0645A01: 官祿コソ自シリゾキテ承給ハネ何トテ博ク學テ
J16_0645A02: 諸宗ニ通ジ深ク解テ智慧深遠トハナリ給ヘル通云
J16_0645A03: 凡報土得生ハ上ハ十向滿位ノ菩薩ヨリ下ハ薄地ノ
J16_0645A04: 凡夫ニ至ルマデ唯佛ノ願力ヲ憑テコソハ生ルナレ
J16_0645A05: 自分ノ智力ニテハ絶テ叶ハヌ事ナレバトシゴロ習
J16_0645A06: タル智慧ハ往生ノ爲ニハ何ノ用ニモ立ヌトナリ
J16_0645A07: 一淨土一宗の。諸宗にこえ。念佛一行の。諸行にす
J16_0645A08: ぐれたりといふ事は。萬機を攝するかたをいふな
J16_0645A09: り。理觀・菩提心・讀誦大乘・眞言・止觀等。いづ
J16_0645A10: れも佛法のをろかにましますにはあらす。みな生
J16_0645A11: 死滅度の法なれとも。末代になりぬれはちからを
J16_0645A12: よばず。行者の不法なるによりて。機がおよばぬ
J16_0645A13: なり。時をいへは。末法萬年ののち人壽十歳につ
J16_0645A14: づまり。罪をいへは。十惡五逆の罪人なり。老少
J16_0645A15: 男女のともがら。一念十念のたぐひにいたるまで
J16_0645A16: みなこれ攝取不捨のちかひにこもれるなり。この
J16_0645A17: ゆへに諸宗にこえ。諸行にすぐれたりとは申なり。
J16_0645B18: 一臨終の一念は。百年の業にすぐれたりと申候は平
J16_0645B19: 生のうちに。臨終の一念ほどの念佛は申いだすま
J16_0645B20: じく候やらんと。上人の給はく。具三心者必生彼
J16_0645B21: 國と。とかれたれは。三心具足の念佛は。百年の
J16_0645B22: 業にすぐれたる。臨終の一念とおなじ事なり。必
J16_0645B23: 文字のあるゆへに。
J16_0645B24: ●三心サヘ具足スレバ平生ノ念佛モ必生ノ淨業ト
J16_0645B25: ナルサレバ臨終ノ一念ト差別ナキナリ業事成辨ハ
J16_0645B26: 平生臨終ニ通ズト云事當流ノ相傳ナリ第二十一卷
J16_0645B27: ニ見エタリ
J16_0645B28: 一念佛の行者毎日の所作に。こゑをたつるもあり。
J16_0645B29: 又心に念じて數をとる人もあり。いづれを本とす
J16_0645B30: べく候やらんと。上人のたまはく。口にとなへ。
J16_0645B31: 心に念ずる、おなし名號なれは。いづれもみな往
J16_0645B32: 生の業となるへし。ただし佛の本願は稱名と立給
J16_0645B33: がゆへに。こゑにいだすへきなり。經には。令聲
J16_0645B34: 不絶具足十念ととき。釋には。稱我名號下至十聲

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