浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0645A01: | 官祿コソ自シリゾキテ承給ハネ何トテ博ク學テ |
J16_0645A02: | 諸宗ニ通ジ深ク解テ智慧深遠トハナリ給ヘル通云 |
J16_0645A03: | 凡報土得生ハ上ハ十向滿位ノ菩薩ヨリ下ハ薄地ノ |
J16_0645A04: | 凡夫ニ至ルマデ唯佛ノ願力ヲ憑テコソハ生ルナレ |
J16_0645A05: | 自分ノ智力ニテハ絶テ叶ハヌ事ナレバトシゴロ習 |
J16_0645A06: | タル智慧ハ往生ノ爲ニハ何ノ用ニモ立ヌトナリ |
J16_0645A07: | 一淨土一宗の。諸宗にこえ。念佛一行の。諸行にす |
J16_0645A08: | ぐれたりといふ事は。萬機を攝するかたをいふな |
J16_0645A09: | り。理觀・菩提心・讀誦大乘・眞言・止觀等。いづ |
J16_0645A10: | れも佛法のをろかにましますにはあらす。みな生 |
J16_0645A11: | 死滅度の法なれとも。末代になりぬれはちからを |
J16_0645A12: | よばず。行者の不法なるによりて。機がおよばぬ |
J16_0645A13: | なり。時をいへは。末法萬年ののち人壽十歳につ |
J16_0645A14: | づまり。罪をいへは。十惡五逆の罪人なり。老少 |
J16_0645A15: | 男女のともがら。一念十念のたぐひにいたるまで |
J16_0645A16: | みなこれ攝取不捨のちかひにこもれるなり。この |
J16_0645A17: | ゆへに諸宗にこえ。諸行にすぐれたりとは申なり。 |
J16_0645B18: | 一臨終の一念は。百年の業にすぐれたりと申候は平 |
J16_0645B19: | 生のうちに。臨終の一念ほどの念佛は申いだすま |
J16_0645B20: | じく候やらんと。上人の給はく。具三心者必生彼 |
J16_0645B21: | 國と。とかれたれは。三心具足の念佛は。百年の |
J16_0645B22: | 業にすぐれたる。臨終の一念とおなじ事なり。必 |
J16_0645B23: | 文字のあるゆへに。 |
J16_0645B24: | ●三心サヘ具足スレバ平生ノ念佛モ必生ノ淨業ト |
J16_0645B25: | ナルサレバ臨終ノ一念ト差別ナキナリ業事成辨ハ |
J16_0645B26: | 平生臨終ニ通ズト云事當流ノ相傳ナリ第二十一卷 |
J16_0645B27: | ニ見エタリ |
J16_0645B28: | 一念佛の行者毎日の所作に。こゑをたつるもあり。 |
J16_0645B29: | 又心に念じて數をとる人もあり。いづれを本とす |
J16_0645B30: | べく候やらんと。上人のたまはく。口にとなへ。 |
J16_0645B31: | 心に念ずる、おなし名號なれは。いづれもみな往 |
J16_0645B32: | 生の業となるへし。ただし佛の本願は稱名と立給 |
J16_0645B33: | がゆへに。こゑにいだすへきなり。經には。令聲 |
J16_0645B34: | 不絶具足十念ととき。釋には。稱我名號下至十聲 |