浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0643A01: | ルヲ内ノ昇殿ヲユルト云トゾ●第三十六卷ニ故法 |
J16_0643A02: | 皇ナラビニ高倉先帝ノ圓戒ノ御師範ナリ第十卷ニ |
J16_0643A03: | 高倉院御在位ノトキ承安五年ノ春勅請アリシカバ |
J16_0643A04: | 主上ニ一乘圓戒ヲサヅケ奉ラル後白河法皇勅請ア |
J16_0643A05: | リケレバ法住寺ノ御所ニ參ジテ一乘圓戒ヲサヅケ |
J16_0643A06: | 申サレケリ年代不注第九卷ニ文治四年八月押小路ノ仙 |
J16_0643A07: | 洞ニテ御如法經ノ御先達ニ參ラル又建久三年法皇 |
J16_0643A08: | 御惱オモラセオハシマシケレバ二月二十六日御善知識 |
J16_0643A09: | ニ參シ給テ御戒ヲ授タテマツラル又後鳥羽院度度 |
J16_0643A10: | 勅請アリテ圓戒ヲ御傳授年代不注已上第十卷略書トアリ按スル |
J16_0643A11: | ニ後鳥羽院ノ勑請ハ上人晩年ニ及ビ配流以後歸洛 |
J16_0643A12: | ノ後ノ御信伏ナルベシサナクハ建永ノ逆鱗安樂等 |
J16_0643A13: | ヲ死刑セラレ科ヲ師匠ニ及ボサルルノ事ハアラジ |
J16_0643A14: | サレバ今此仰ハ建仁ノ比ノ御示ナレバ此ヨリサキ |
J16_0643A15: | 四度ノ昇殿ナルベケレドモ始テ堂上ヲ許サレ給ヒ |
J16_0643A16: | シヲ取テ後後ヲノ給ハヌニヤサテ二度ノ殿上トハ |
J16_0643A17: | 仰ケルナラン殿上地下ノ事第二十卷ニ注シヌ●コ |
J16_0643B18: | ノ定ニトハ此樣ニトナリ●命ノナカキハ十歳ナリ |
J16_0643B19: | トハ是大悲經及倶舍論ノ説ナリ群疑論ニ載之文 |
J16_0643B20: | 云末法萬年之後經道滅盡特留此敎更住百年 |
J16_0643B21: | 此刀兵劫時人多造惡所執草木悉成刀劒互相 |
J16_0643B22: | 殺害瞋毒熾盛人壽十歳身長二寸更不能修 |
J16_0643B23: | 三學唯能念佛願生西方於諸經後利益有 |
J16_0643B24: | 情取意ト云云 |
J16_0643B25: | 案内をしらざる人は機をうたがひて往生せざるな |
J16_0643B26: | り、道心者智者なとの念佛こそ。往生はし給らめ。 |
J16_0643B27: | あけくれ罪をのみつくり。一文字をだにもしらざら |
J16_0643B28: | んものは。念佛申とても。往生不定なりと疑ものは。 |
J16_0643B29: | 本願には善惡の機をかねて。おこし給へりといふ事 |
J16_0643B30: | をしらぬ人なり。先世の業によりてむまれたる身を |
J16_0643B31: | ば。今生の中にあらためなをす事なし。されは女人 |
J16_0643B32: | の男子とならんとおもへとも。今生の中にはかなは |
J16_0643B33: | ざるかことし。念佛の機は。ただむまれつきのまま |
J16_0643B34: | にて念佛をは申なり。智者は智者にて申てむまれ。 |