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J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0643A01: ルヲ内ノ昇殿ヲユルト云トゾ●第三十六卷ニ故法
J16_0643A02: 皇ナラビニ高倉先帝ノ圓戒ノ御師範ナリ第十卷ニ
J16_0643A03: 高倉院御在位ノトキ承安五年ノ春勅請アリシカバ
J16_0643A04: 主上ニ一乘圓戒ヲサヅケ奉ラル後白河法皇勅請ア
J16_0643A05: リケレバ法住寺ノ御所ニ參ジテ一乘圓戒ヲサヅケ
J16_0643A06: 申サレケリ年代不注第九卷ニ文治四年八月押小路ノ仙
J16_0643A07: 洞ニテ御如法經ノ御先達ニ參ラル又建久三年法皇
J16_0643A08: 御惱オモラセオハシマシケレバ二月二十六日御善知識
J16_0643A09: ニ參シ給テ御戒ヲ授タテマツラル又後鳥羽院度度
J16_0643A10: 勅請アリテ圓戒ヲ御傳授年代不注已上第十卷略書トアリ按スル
J16_0643A11: ニ後鳥羽院ノ勑請ハ上人晩年ニ及ビ配流以後歸洛
J16_0643A12: ノ後ノ御信伏ナルベシサナクハ建永ノ逆鱗安樂等
J16_0643A13: ヲ死刑セラレ科ヲ師匠ニ及ボサルルノ事ハアラジ
J16_0643A14: サレバ今此仰ハ建仁ノ比ノ御示ナレバ此ヨリサキ
J16_0643A15: 四度ノ昇殿ナルベケレドモ始テ堂上ヲ許サレ給ヒ
J16_0643A16: シヲ取テ後後ヲノ給ハヌニヤサテ二度ノ殿上トハ
J16_0643A17: 仰ケルナラン殿上地下ノ事第二十卷ニ注シヌ●コ
J16_0643B18: ノ定ニトハ此樣ニトナリ●命ノナカキハ十歳ナリ
J16_0643B19: トハ是大悲經及倶舍論ノ説ナリ群疑論ニ載之文
J16_0643B20: 云末法萬年之後經道滅盡特留此敎更住百年
J16_0643B21: 此刀兵劫時人多造惡所執草木悉成刀劒互相
J16_0643B22: 殺害瞋毒熾盛人壽十歳身長二寸更不能修
J16_0643B23: 三學唯能念佛願生西方於諸經後利益有
J16_0643B24: 取意云云
J16_0643B25: 案内をしらざる人は機をうたがひて往生せざるな
J16_0643B26: り、道心者智者なとの念佛こそ。往生はし給らめ。
J16_0643B27: あけくれ罪をのみつくり。一文字をだにもしらざら
J16_0643B28: んものは。念佛申とても。往生不定なりと疑ものは。
J16_0643B29: 本願には善惡の機をかねて。おこし給へりといふ事
J16_0643B30: をしらぬ人なり。先世の業によりてむまれたる身を
J16_0643B31: ば。今生の中にあらためなをす事なし。されは女人
J16_0643B32: の男子とならんとおもへとも。今生の中にはかなは
J16_0643B33: ざるかことし。念佛の機は。ただむまれつきのまま
J16_0643B34: にて念佛をは申なり。智者は智者にて申てむまれ。

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