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J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0640A01: 上洛ノ事アレバナリ●擧狀ハ人ヲ吹擧スルノ書札
J16_0640A02: ナリ東鑑ニ建長二年四月二十九日雜人訴訟ノ事諸
J16_0640A03: 國ノ者ハ在所地頭ノ擧狀ヲ帶スベシ鎌倉中ノ者ハ
J16_0640A04: 地主ノ吹擧ニ就テ子細ヲ申スヘシ其儀ナクンバ直
J16_0640A05: 訴ヲ用ベカラザルノ由問注所ニ仰遣ハサルナトア
J16_0640A06: リ此類諸記ニ往往ナリ●此禪勝房正嘉二年八十五
J16_0640A07: 歳ニテ遷化セラルトアレバ承安四年ノ誕生ナリ二
J16_0640A08: 十九ノ年ヨリ一向稱名ノ行ヲ勤メトセラルトアリ
J16_0640A09: 是上人ニ見參以後ノ事ナルベシサレバ吉水ニマイ
J16_0640A10: ラルトハ二十九ノ年ナラバ建仁二年ニ相當レリ
J16_0640A11: 上人仰せられけるは。その極樂のあるしにておはし
J16_0640A12: ます阿彌陀佛こそ。なに事もしらぬ罪人共の。諸佛
J16_0640A13: 菩薩にも捨はてられ。十方の淨土にも門をさされた
J16_0640A14: るともがらを。やすやすとたすけすくはんといふ願
J16_0640A15: をおこして。十方世界の衆生を來迎したまふ佛よ。
J16_0640A16: かしこくぞおもひより給ける。心をしづめて。よく
J16_0640A17: よくきかるへし。唐土より日本國にわたりたる一切
J16_0640B18: 經は。五千餘卷あり。その中に雙卷無量壽經。觀無
J16_0640B19: 量壽經。小阿彌陀經。これを淨土の三部經となづけ
J16_0640B20: て。往生極樂のやうをときたまへる經なり。むかし
J16_0640B21: 法藏比丘と申しし入道。四十八の願をたてて。極樂
J16_0640B22: 淨土を建立して。一切衆生を。平等に往生せさせん
J16_0640B23: れうに。われ佛になりたらん時の名を。稱念せん衆
J16_0640B24: 生を來迎せんといふ願をおこして。眞實に往生せん
J16_0640B25: と思て念佛申衆生をむかへをきて佛になし給なり。
J16_0640B26: 四十八願の中の第十八の願これなりとて。本願のむ
J16_0640B27: なしからざるいはれ念佛して往生すべきをもむき。
J16_0640B28: こまかにさづけられけり。上人給仕の御弟子の中に。
J16_0640B29: 信心堅固のほまれありき。
J16_0640B30: ●破戒懈怠無信謗法ノ軰ハ諸佛ノ國土ヲ擯出セラ
J16_0640B31: レ天龍鬼神モ跡ヲ拂テ啼唾スナト説涅槃大集梵〓十輪等ノ經タレ
J16_0640B32: バ諸佛菩薩ニモ捨ハテラレ十方ノ淨土ニモ門ヲサ
J16_0640B33: サレタルトハ云ナリ●一切經五千餘卷トハ大藏綱
J16_0640B34: 目云大乘經律論總六百三十八部計二千七百四十

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