浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0632A01: | ら。一向に念佛申せと御勸進あるへく候。智者にてお |
J16_0632A02: | はしませは。世間の人さだめて尋申候はんずらんと |
J16_0632A03: | て申候也と。云云法印申されけるは。おぼろけならで |
J16_0632A04: | は。さやうの事申べくもなかりし人のもし證をえた |
J16_0632A05: | ることのあるやらんとおぼつかなくて。たづね申さん |
J16_0632A06: | とおもひしを。やがてうせられにし。遺恨のことなり |
J16_0632A07: | と云云舍兄修禪院の僧正信憲。人にかたられけるは。 |
J16_0632A08: | 三寸の火舍に三迊の香をもりてその香のもえはつる |
J16_0632A09: | まで合掌して。毎日三時高聲に念佛すること。ひさし |
J16_0632A10: | くなりぬそのあひだ靈證をえたること。たびたびな |
J16_0632A11: | りと。云云聖覺法印申されける事。思合られ侍り。西山 |
J16_0632A12: | の善峰にしてをはりをとる。名號をとなふること九 |
J16_0632A13: | 遍。上人すすめていま一遍とおほせられけれは。高 |
J16_0632A14: | 聲念佛一遍して。やがていきたえにけり。上人つね |
J16_0632A15: | には。淨土の法門と遊蓮房とにあへるこそ。人界の |
J16_0632A16: | 生をうけたる思出にては侍れとそおほせられける。 |
J16_0632A17: | 厭離穢土の心もふかく。欣求淨土の行も。まことあ |
J16_0632B18: | りける故にやと。ありかたくたうとくぞ。おぼえ侍 |
J16_0632B19: | る。 |
J16_0632B20: | ●信憲ハ系圖ニ俊憲之三男興福寺信憲トアリ叉肥後守義經孫興福寺信陽之息男興福寺別當權僧正信憲アリ是通憲之息覺憲僧正之弟子ナリト更ニ詳ニスヘシ |
J16_0632B21: | 畫圖 |
J16_0632B22: | ●舍兄修禪院僧正信憲系圖ヲ考ルニ舍兄二人俊憲 |
J16_0632B23: | 貞憲也弟ノ中ニモ信憲ハ見エス興福寺ノ別當ニテ |
J16_0632B24: | オハシケルトカヤ續古今集ニ見エタリ系圖ニ長兄 |
J16_0632B25: | 俊憲ノ三男ニ興福寺信憲トアルハ即是ナラン具ニ |
J16_0632B26: | ハ僧尼ノ部ニ見エタリ●火舍ハ和名抄ニ火爐ヲハ |
J16_0632B27: | 比多岐ト云ヘリ火舍火爐同意ナリ又云内典云火舍 |
J16_0632B28: | 俗云化赭●思合セラレ侍リトハ僧正ノ詞法印ノ申 |
J16_0632B29: | サルルニ符合シテ覺ユトナリ |
J16_0632B30: | |
J16_0632B31: | |
J16_0632B32: | |
J16_0632B33: | |
J16_0632B34: | 卷四十四終 |