浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0620A01: | て。鎭にこれにうちかかりたるやうに。申さるへき |
J16_0620A02: | なりと云云このひじり。もとは眞言師悉曇師にて。仁 |
J16_0620A03: | 和寺にすまれけるか。のちには天台宗を稽古せられ |
J16_0620A04: | けれとも。この兩宗にて。順次に生死をいづへしと |
J16_0620A05: | もおぼえずとて。上人の弟子になり。遁世して。醍 |
J16_0620A06: | 醐の菩提寺のおく。樹下の谷といふところに。隱居 |
J16_0620A07: | 多年の後。淸水の竹谷といふ所へうつりすまれける |
J16_0620A08: | か。建長三年七月三日戍尅に。生年八十四にて。往 |
J16_0620A09: | 生し給ふ。 |
J16_0620A10: | ●菩提寺ハ下ノ醍醐寺ノ南ノハヅレ東ノ山ヨセナリ眞言律ニテ賢俊僧正ノ開基ト云●樹下谷ハ菩提寺ヨリ東ニ當テ六七町ニアリ●竹谷ハ淸水寺ノ東南ニアリ |
J16_0620A11: | 畫圖 |
J16_0620A12: | ●タケクイサミテ其心サカンナル事火ノモエ立ヤ |
J16_0620A13: | ウナラストモトナリ人ツネニ勇猛強盛ノ心ヲオコ |
J16_0620A14: | スヲ至誠心ト申ハ善導ノ釋意ニアラズト上人ノタ |
J16_0620A15: | マヘル第十八卷ニ同シ●性相トハ一切ノ諸法ノ若ハ體 |
J16_0620B16: | 性若ハ相貌ニツキテ定マレル釋義ノ格式アルヲ云 |
J16_0620B17: | ナリ●重惑トハ勝レテ盛ナル煩惱ナリ淨心トハ淸 |
J16_0620B18: | 淨純一ナル善心ナリ恒所作トハ常住不斷ニナスワ |
J16_0620B19: | ザナリ善ニツケ惡ニツケテ絶間ナク爲事ナリ此等 |
J16_0620B20: | ノ行業ハ熾盛ナラネド業因决定スルトナリ彼論第 |
J16_0620B21: | 十五卷ニ見エテ定業ノ相ヲ明スノ頌文ナリ釋云雖 |
J16_0620B22: | 不重心造但恒所造也ト是恒所作ヲ解釋セラ |
J16_0620B23: | ルルナリ●マタアルトキイハク等トハ九卷傳ニ禪 |
J16_0620B24: | 勝房ニ示サルル御詞トテ上人ノ給ハク譬ハ人アテ |
J16_0620B25: | 一ノ太刀ヲモチタランニ此太刀ハワトノノ爲ニハ |
J16_0620B26: | 財カト人トヘハサ候ト答太刀ヲマウクルハ至誠心 |
J16_0620B27: | ナリ此太刀ハ大事ノ物ナリアタニセジト思フハ深 |
J16_0620B28: | 心ナリサテハレニモモチ物モキランハ廻向發願心 |
J16_0620B29: | ナリシカノゴトク本願ニアフハ至誠心ナリ名號ヲ |
J16_0620B30: | 持テ常ニ唱ヘテ餘行ノ人ニヤブラレザルハ深心ナ |
J16_0620B31: | リ往生セントオモフハ廻向心也トアリ今此答ノ趣 |
J16_0620B32: | 義勢コレニ相似タリサレド此御詞和語燈ニモ見エ |