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J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0605A01: ニハ寺院ノ中ニ見エタリ
J16_0605A02: ●光明寺ハ山城國乙訓郡粟生野ニアテ報國山念佛三昧院ト號ス此地ハ建久九年三月熊谷二郞直實入道領家ニ請受庵ヲ結テ安置彌陁尊像江州堅田千佛ノ中央也請上人供養ヲ營ミ開祖ト定奉リヌ元久二年下國ノ時此地ヲ上人ノ門弟幸阿彌陁佛ニ付屬ス
J16_0605A03: 遺骨をひろひ。寳瓶におさめたてまつり。幸阿彌陀
J16_0605A04: 佛にあづけをきて。をのをの退散しぬ。そののち正
J16_0605A05: 信房の沙汰として。彼芳骨をおさめたてまつらんた
J16_0605A06: めに。二尊院の西の岸の上に鴈塔をたてて。貞永二
J16_0605A07: 年正月廿五日に。正信房御骨の御むかへに。粟生野
J16_0605A08: の幸阿彌陀佛のもとにまかりむかふところに。幸阿
J16_0605A09: 彌陀佛は御骨を庵室のぬりごめにふかくおさめをき
J16_0605A10: たてまつりて。鎭西に下向しにけり。かぎをたづぬる
J16_0605A11: に。ぬりごめをひらくべからざるむね。かたくいまし
J16_0605A12: めをきて。鎰をあづけをかれざるよし。留守のもの
J16_0605A13: こたへ申あひた。仰天きはまりなし。相伴ところの
J16_0605A14: 門弟廿八人。面面に力をつくして。戸をひらかんと
J16_0605B15: するにかなはずむなしく歸なんとする時。御在世な
J16_0605B16: らば湛空が參じたるよし申いれんに。などか見參に
J16_0605B17: いらでむなしく歸るべきと。なくなくくどき申され
J16_0605B18: けるに。ぬりごめのくるるなる樣におぼえければ。
J16_0605B19: 門弟の中にちかく侍る信覺といふ僧に。いま一度戸
J16_0605B20: をひきて見よと。正信房申されけれは。信覺たちよ
J16_0605B21: りて。戸をひらくに相違なくあきにけり。歎申をも
J16_0605B22: むきを。聞食入られけるにこそとて。歡喜の涙をなが
J16_0605B23: し御骨をむかへたてまつりて。塔中におさめたてま
J16_0605B24: つりぬ。
J16_0605B25: ●信覺ハ或宗派ニ信空ノ弟子ニ眞覺アリ又右京太夫信輔ノ七男ニ阿闍梨眞覺アリ又興福寺淨覺ノ眞弟ニ眞覺アリ又信經ノ男ニ三井龍華院法印眞覺アリ
J16_0605B26: 畫圖
J16_0605B27: ●芳ハ香草也字彚摠シテ物ノウルハシキヲホメタル
J16_0605B28: 詞ナリ芳書芳旨ナト云ニ同シ●慈恩傳云佛初
J16_0605B29: 許食三種淨肉有日闕肉知事見鴈過戯告

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