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J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0600A01: 杖ヲ帶シテ警固スル者ノ類ナリ●承久三年六月十
J16_0600A02: 六日北條家兩人相州武州ノ一族ヲ京都ニヲキテ畿内西
J16_0600A03: 國ノ政ヲ行ハシム是ヲ兩六波羅ト云東鑑二十五ニ
J16_0600A04: 見エタリ地理ノ中ニ具ス●狼藉ハ史記淳于髠傳ニ
J16_0600A05: 出タリ蘇鴞通鑑演義曰狼藉艸而臥去則雜亂故物
J16_0600A06: 之縱橫敗亂者謂狼藉藉ハ蹈也オホカミノ物ヲ
J16_0600A07: フミ散シタルカ如ク亂カハシキヲ云漢書注浪迹トモ
J16_0600A08: 白氏文集カケリ並皆ミタレカハシト訓ス●自由ハ無量
J16_0600A09: 義經注ニ大唐俗語文語云爲自在トアリ本ハ後
J16_0600A10: 漢書五行志ニ出タリ白氏文集ニ身自由心憂苦ナト
J16_0600A11: 往往ニ見エタリ●史記ノ漢高祖紀ニ苛政約法又叔
J16_0600A12: 孫通傳ニ父老苦秦苛法注ニ苛細也トアリ瓚細ノ
J16_0600A13: 事マテセハシキ法例アテカラキ政アルヲ苛法ト云
J16_0600A14: ナリ苛政禮記漢書苛制西征ノ賦ナト云ニ同意ナリ和名鈔ニ
J16_0600A15: 苛音何和名伊良小草生刺也ト●穩便ハ事ヲヒソ
J16_0600A16: メテナタラカニ爲便ヨキヲ云ナリ行事鈔ニ律文
J16_0600A17: 不穩便是亦唐朝ノ俗語ナリトソ白氏文集五十八
J16_0600B18: 爲陛下謀恐非穩便●法ニマカストハ九變ニ
J16_0600B19: 聖君任法而不任智任數而不任説●禁遏ハフ
J16_0600B20: セキトトムルナリ●廟墳ハ皆ハカ所ナリ●房舍ハ
J16_0600B21: 房ハ寺院ノ中衆僧ノ別居ナリ要覽等釋名云在室之兩
J16_0600B22: 方也舍ハ屋也字彚
J16_0600B23: 醫王山王もきこしめせ。念佛守護の赤山大明神にか
J16_0600B24: はりたてまつりて。魔縁うちはらひ侍らん。いつは
J16_0600B25: りて四明三千の使と號し。みだりに四魔三障のむら
J16_0600B26: がりきたるか。もとどりは主君のためにそのかみき
J16_0600B27: りにき。命は師範のためにただいま捨へし。あにはか
J16_0600B28: りきや。戰塲をもて。往生の門出とし。惡徒をもて。
J16_0600B29: 逆縁の知識とすへしとは。善惡不二のことはり。邪
J16_0600B30: 正一如のをきては。山門の使ならば。さだめてきき
J16_0600B31: しるらん。自他もろともに。九品蓮臺の同行となり。
J16_0600B32: 怨親おなしく。七重樹下の新賓たらんといひて。武
J16_0600B33: 威をふるまひけれは。使者退散してその日はくれに
J16_0600B34: けり。

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