浄土宗全書を検索する
AND検索:複数の検索語をスペースで区切って入力すると、前後2行中にそれらを全て含む箇所を検索します。
巻_頁段行 | 本文 |
---|---|
J16_0583A01: | 小野密派仁海傳居遍照寺啓密肆世稱廣澤密派 |
J16_0583A02: | 寬朝傳兩流アリトイヘトモ弘法大師ノ流ニテ廣澤ヲ |
J16_0583A03: | ハ仁和寺ニ傳ヘ小野ヲハ醍醐及勸修寺ニ傳ヘラル |
J16_0583A04: | 委シキ相承ハ神皇正統記等ニ見エタリ第四卷ニ注 |
J16_0583A05: | シヌ●密家ニ經論ヲ習ヒ宗義立破ノ旨ヲ專ニスル |
J16_0583A06: | ヲ敎相ト云印明ナト傳テ行ヒヲワサトスルヲ事 |
J16_0583A07: | 相ト云ナリ●濫觴ハ物ノ始リヲ云孔子家語ニ見エ |
J16_0583A08: | タリ●ナクナクハ朗詠ニ泣ノ字也悔謝ハ後悔シテ |
J16_0583A09: | 云分スルナリ新古今ニ壬生忠見言ノ葉ノ中ヲナク |
J16_0583A10: | ナク尋ヌレハムカシノ人ニアヒミツルカナ夫木鈔 |
J16_0583A11: | ニ藤原爲顯身ニオハヌナケキコリツム山人ノアフ |
J16_0583A12: | コヲイツコナクナクソフル●クトキハ第廿八卷ニ |
J16_0583A13: | 見ユ●綱ハ僧綱ヲ云フ班ハ列也次也僧官ノ列次ヲ |
J16_0583A14: | 云是僧都ノ官ヲ辭シテトナリ●一期所案極永捨ト |
J16_0583A15: | ハ一生ノ間出離生死ノ工夫ヲナシシニ今ココニ思 |
J16_0583A16: | 極メタレハ世ハイトハシク智慧モ用ナケレハ永ク |
J16_0583A17: | 世法ノ是非善惡ヲ忘レテ一向ニ念佛シテ口ニハ聲 |
J16_0583B18: | タテテ名號ヲトナヘ心ニハ嘿シテ彌陀ヲ念スルソ |
J16_0583B19: | トナリ九卷傳ニ世ノ道理ヲ捨トイヘルハ世人念佛 |
J16_0583B20: | ニ付テ無盡ニ義ヲ云ニイツレモ皆一分ノ義理ナキ |
J16_0583B21: | ニアラス然ニ我ハ只常ニ名ヲ稱シテ忘レズトノヘ |
J16_0583B22: | 給ヘリト |
J16_0583B23: | 月氏には天親菩薩。はじめに小乘を信して。五百部 |
J16_0583B24: | の論をつくりて大乘を破せしかとも。後に改悔の心 |
J16_0583B25: | をおこし大乘に歸せしかは。大乘五百部の論をつく |
J16_0583B26: | りて。かへりてこれをほめき。震旦には宋の張丞相。 |
J16_0583B27: | いまた秀才たりし時。ふかく佛法をそねみて。破法 |
J16_0583B28: | 論をつくらんと沈吟せしとき。向氏方便をめぐらし |
J16_0583B29: | て。邪見の説ともをよくよく見て破すへきなりと |
J16_0583B30: | て。維摩經三卷をあたへしかは。この經を披閲して。 |
J16_0583B31: | ふかく改悔の心をおこし。護法論をつくりて。かへ |
J16_0583B32: | りて佛敎をたすけき。震旦日域ことなれとも。捨邪 |
J16_0583B33: | 歸正のあと。むかしもかくこそ侍けれ。 |
J16_0583B34: | 畫圖 |