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J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0579A01: 宗研覈ノ祖師唐ノ僧傳ナレハナリ●魏文帝與吳質書
J16_0579A02: 曰其才學足以著書●紫雲ヲ見瑞相ヲキキ是等ノ
J16_0579A03: 奇特沙石集八ニ載ラレテマノアタリオカミタル尼
J16_0579A04: 公ノ物語侍リキ
J16_0579A05: ●按七十三代堀川院永長年中白河法皇於院廳所行天下之政女院家官人多凖院廳惟不稱院廳號院司置執事並預
J16_0579A06: 栂尾の明慧上人高辨摧邪輪三卷を記して。選擇集を
J16_0579A07: 破す。上人の門徒こぞりて難をくはへしによりて。
J16_0579A08: かさねて莊嚴記といへる一卷の書をつくりて。その
J16_0579A09: 難を救すといへとも。義理不相應のあひた。此書を
J16_0579A10: つくられてのちいよいよ名譽をおとされけり。入道
J16_0579A11: 民部卿長房卿は。もとより明慧上人に歸したる人な
J16_0579A12: りけれは。かの摧邪輪を信して高野明遍僧都に見せ
J16_0579A13: たてまつらんとし給ける時僧都なに文ぞと尋申され
J16_0579A14: けるに。選擇集を破したる文なりと申されけれは。我
J16_0579A15: は念佛者なり。念佛を破したらん文をば。手にもとる
J16_0579A16: べからす。目にも見るへからすとて。返し給にけり
J16_0579B17: かの禪門も。のちには選擇のいみしき事を聞ひらき
J16_0579B18: てかへりて選擇に歸して。いづれの文か。邪輪なる
J16_0579B19: らんと申されけるとなん
J16_0579B20: ●栂尾ハ葛野郡也平岡ノ北槇尾ノ西高山寺ト名ツク●摧邪輪三卷建曆二年十一月作也同三年六月莊嚴記一卷作之●入道民部卿長房ハ勘解由長官光長卿ノ一男母ハ從三位經卿ノ女也承元三年正月十三日民部卿トナリ同九月廿二日出家ス海住山ト號ス
J16_0579B21: ●上人ノ門徒ハ中道寺覺性上人作扶選擇論七卷
J16_0579B22: 護源報恩論一卷反破邪輪大扶選擇又朝日山
J16_0579B23: 信寂上人作慧命義一卷亦破邪輪也第九卷ニ見
J16_0579B24: エタリ●光顯抄二卷ハ長房卿ノ請ニ依テ撰セラル
J16_0579B25: ナト釋書ニモ見エタリ歸依ノホト知ルヘシ●聞ヒ
J16_0579B26: ラキテハ聞分テト云ニ同意ナリ
J16_0579B27: 其後仁和寺の昇蓮房。かの摧邪輪をもちて。明遍僧
J16_0579B28: 都に見せたてまつるに。僧都申されけるは。凡立破
J16_0579B29: のみちは。先所破の義を。よくよく心得てこそ破す
J16_0579B30: るならひなるに。選擇集の趣を。つやつや心えすし

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