浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0556A01: | 圓光大師行狀畵圖翼贊卷三十七 |
J16_0556A02: | |
J16_0556A03: | 事義 |
J16_0556A04: | |
J16_0556A05: | 傳本第三十七 |
J16_0556A06: | 建曆二年正月二日より。上人日來不食の所勞增氣し |
J16_0556A07: | 給へり。すべてこの三四年より此かたは。耳目朦昧 |
J16_0556A08: | にして。色を見聲をきき給事。ともに分明ならず。 |
J16_0556A09: | しかるをいま大漸の期ちかづきて。二根明利なる事 |
J16_0556A10: | むかしにたがはず。見る人隨喜し。不思議のおもひ |
J16_0556A11: | をなす。二日以後は。更に餘言をましへず。ひとへ |
J16_0556A12: | に往生の事を談し。高聲の念佛たえずして。睡眠の |
J16_0556A13: | 時にも舌口とこしなへにうごく。同三日。ある弟子 |
J16_0556A14: | 今度の御往生は。决定歟とたづね申に。われもと極 |
J16_0556A15: | 樂にありし身なれは。さだめてかへりゆくべしとの |
J16_0556A16: | 給ふ。又法蓮房申さく。古來の先德みなその遺跡あ |
J16_0556A17: | り。しかるにいま精舍一宇も建立なし。御入滅の後 |
J16_0556A18: | いづくをもてか御遺跡とすべきやと。上人答給は |
J16_0556B19: | く。あとを一廟にしむれは遺法あまねからす。予か |
J16_0556B20: | 遺跡は諸州に遍滿すべし。ゆへいかんとなれは。念 |
J16_0556B21: | 佛の興行は愚老一期の勸化也。されは念佛を修せん |
J16_0556B22: | ところは。貴賤を論ぜす海人漁人がとまやまても。 |
J16_0556B23: | みなこれ予が遺跡なるへしとぞおほせられける。 |
J16_0556B24: | 畫圖 |
J16_0556B25: | ●所勞增氣ハ病氣ノオモリタルヲ云ナリ●朦ハ目 |
J16_0556B26: | 不明也昧ハ暗昧也●大漸ノ期ハ第卅五卷ニ見エ |
J16_0556B27: | タリ●二根明利ハ耳目トモニ明ラカニシテハヤ |
J16_0556B28: | キナリ●トコシナヘハ長ノ字鎭ノ字ナリツネニト |
J16_0556B29: | ナリ●ワレモト極樂ニアリ等トハ拾遺語燈上臨 |
J16_0556B30: | 終祥瑞記云同三日初更語諸弟曰我前身在天竺 |
J16_0556B31: | 國交聲聞僧常行頭陀今來日本國學天台 |
J16_0556B32: | 宗又弘念佛諸弟問云師今往極樂世界乎上人 |
J16_0556B33: | 答曰極樂吾本邦也乃歸去矣應迹ノ化現密因ヲ不 |
J16_0556B34: | 泄ト云ハ楞嚴舊譯ノ警誡ナレト臨終ノ遺囑ハコレ |
J16_0556B35: | ヲ除カルトソ●李白カ詩云萬古仰遺跡●宇ハ屋 |