浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0553A01: | ナリ●孟子ノ梁惠王ニ仁者無敵後漢書ニ仁勝凶 |
J16_0553A02: | 邪德除不祥●德政ハ論語ノ爲政ニ爲政以德 |
J16_0553A03: | 譬如北辰居其所而衆星共之●中庸ニ國家將 |
J16_0553A04: | 亡必有夭孽ト天ノ災ナリ從女作〓非也●停 |
J16_0553A05: | 廢ハ停止廢亡ナリ●遠流ノ赦免アリトイヘドモイ |
J16_0553A06: | マダ洛中ニ入ラレス尚近流ニ處ストモ云ベケレバ |
J16_0553A07: | 配流トモ云ナルベシ●尤宥ハ又舜典ニ流宥五刑 |
J16_0553A08: | 白氏文集五十六ニ垂宥過之恩尚宜及爾十代ナト |
J16_0553A09: | アリ |
J16_0553A10: | 同年七月のころ。上皇御夢想の御事ましましき。蓮 |
J16_0553A11: | 花王院に御參ありけるに。衲衣を著せる高僧ちかづ |
J16_0553A12: | き參して奏云。法然房は故法皇。ならひに高倉先帝 |
J16_0553A13: | の圓戒の御師範なり。德賢聖にひとしく。益當今に |
J16_0553A14: | あまねし。君大聖の權化をもて。還俗配流の罪に處 |
J16_0553A15: | す。咎五逆におなし苦報をそれさらんやと。この事 |
J16_0553A16: | おどろきおほしめされて。藤中納言光親卿に。ひそ |
J16_0553A17: | かに御夢想の次第を仰下さる。彼卿おりをえて。は |
J16_0553B18: | やくこの上人の花洛の往還をゆるさるべきむね。頻 |
J16_0553B19: | に奏申けれは。同十一月十七日。彼卿の奉行とし |
J16_0553B20: | て。花洛に還歸あるべきよし。烏頭變毛の宣下をか |
J16_0553B21: | うふり給ぬ。 |
J16_0553B22: | ●衲ハツヅルトヨミテ袈裟ヲ云ナリ是切斷テ刺 |
J16_0553B23: | 衲ユヘニ衲衣ト名クコレニ五種ノシナアル事要 |
J16_0553B24: | 覽ニ見エタリ●故法皇ハ後白河院ナリ●高倉先帝 |
J16_0553B25: | ハ人皇八十代ナリ●還俗ノ字日本紀ニシロキヌニ |
J16_0553B26: | カヘスト訓ス十輪經ニ乃至片袈裟ヲ著スル沙門 |
J16_0553B27: | ヲモ還俗駈使謫罰毀辱セハ是旃陀羅王ナリ當ニ無 |
J16_0553B28: | 間地獄ニ落テ苦毒忍ビガタカラント説事第三卷ヨ |
J16_0553B29: | リ第十ニ至テ廣ク其相ヲ明セリ●烏頭變毛ノ宣下 |
J16_0553B30: | トハ烏ノカシラ色ヲカユルノ宣旨ナリ燕ノ太子丹 |
J16_0553B31: | ガ故事常ノ如シ烏ノ頭白クナリテ故郷ニカヘリ |
J16_0553B32: | タルヲ云ナリ後拾遺集ニ熊野ニマイリアスイデナ |
J16_0553B33: | ントシ侍ケルニカシラノ白キカラスノ侍リケレバ |
J16_0553B34: | ヨメルトテ增基法師山カラスカシラモ白ク成ニケ |