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J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0550A01: 亡人亡財物從他求乞也非人ハ耶叉等ノ鬼神
J16_0550A02: 人ニ似テ人ニアラザルヲ常ハ云ナリ是又餓鬼ノ一
J16_0550A03: 類ナレバ財食ニ乏キ人ヲ彼ニ類シテ云ニヤ大經上
J16_0550A04: ニ底極厮下視同人類人理殆盡ト云ニ依バ人
J16_0550A05: ニシテ人ニアラサルカ如シト云心ナルベシ按ズル
J16_0550A06: ニ乞食ハ沙門ノ通行ニシテ今ノ非人ト云者ノ如シ
J16_0550A07: 今ノ非人ハ貧窮ノ者ノ別名ニシテ昔ノ乞士沙門ヲ云
J16_0550A08: 如シサレハ乞食非人ハ其相相似タレバ互ニ通用シ
J16_0550A09: テ名ヅケタリ明慧上人ハ自非人ト稱セラレケレバ
J16_0550A10: 摧邪輪莊嚴記此頃遁世ノ人ヲ呼ノ名ト見エタリ●モテナ
J16_0550A11: スハ次上卷ニ見ユ拾玉集ニ兼宗シヅノオカ片岡シ
J16_0550A12: メテスム宿ヲモテナス物ハ夕顏ノハナ
J16_0550A13: 故に八功德水の波のうへには。念佛のはちす池にみ
J16_0550A14: ち三尊來迎の掌のうちには。紫臺をさしをくにひま
J16_0550A15: なし。しかれは我等が念佛せざるは。かの池の荒廢
J16_0550A16: なり。我等が欣求せざるは。その國の衰弊なり。國
J16_0550A17: のにきはひ佛のたのしみ。念佛をもてもととし。人
J16_0550B18: のねがひわがのそみ。念佛をもてさきとす。仍當座
J16_0550B19: の愚昧。公請につかへてかへる夜は。念佛をとなへ
J16_0550B20: て枕とし。私宅をいででわしる日は。極樂を念して
J16_0550B21: 車をはす。これ上人の敎誡なり。過去の宿善にあら
J16_0550B22: ずやとて。鼻をかみ聲をむせび。舌をまきてとどこ
J16_0550B23: ほるあひだ。法主なみだをながし。聽衆そてをしほ
J16_0550B24: らすといふことなし。
J16_0550B25: 畫圖
J16_0550B26: ●八功德水ノ波ノウヘ等トハ五會讚ニ此界一人
J16_0550B27: 念佛名西方便有一蓮生ト云心ナリ三尊來迎ノ
J16_0550B28: 掌ノウチ等トハ同讚ノ次ノ句ニ但此一生常不退
J16_0550B29: 此華還到此間迎●ニギハヒハ賑ノ字説文ニ富也新
J16_0550B30: 古今ニミツキモノユルサレテ國トメルヲ御覽ジテ
J16_0550B31: 仁德天皇高キ屋ニノボリテミレハ煙タツ民ノカマ
J16_0550B32: ドハニキハヒニケリ●念佛ヲモトトシサキトスト
J16_0550B33: ハ要集云念佛爲先又爲本●仍ハ自分ヲ云テ下意
J16_0550B34: ハ諸人ノウハサナリ●公請ハ法師ヲ朝廷ヨリメサ

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