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J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0547A01: 終ニ稱名ノ一行ニ結歸セリコレヲ三道ト云或ハ理
J16_0547A02: 觀ト事觀ト稱名トノ三種ノ念佛ヲ明スヲ云ニヤ又
J16_0547A03: 或ハ助道ノ人法ヲ明シテ三事ヲ示サル一ニ明律
J16_0547A04: ノ師ヲ敬ヒ二ニ同行ノ勸勵ヲ須ヒ三ニ念佛相應ノ
J16_0547A05: 經文ヲ讀誦シ習學セヨト是ヲ三道ト云ニヤ九卷傳
J16_0547A06: ノ序云惠心先德ハ稱名正行ノ傍ニ弘廣ノ大心ヲ擧
J16_0547A07: 諸行助念ノ法方ヲ勸ム爰ニ源空上人本願ノ稱名ハ
J16_0547A08: 正業决定ノ行體ナレバ助縁ヲマタズシテ願行具足
J16_0547A09: ストイヘリ九卷傳ニハ二道トアリ十卷傳同之●
J16_0547A10: 篇ハ簡成章也字彚一篇ハ一條ナト云カ如シ往生ノ
J16_0547A11: 因由ヲ述ルニ十ノ篇目ヲ立テ大師ノ所立ハ只是本
J16_0547A12: 願ニツヰテ往生ノユヘヲ明スニハ異ナレリトゾ
J16_0547A13: ●空也堂ノ縁起ニ鉢ヲ扣キテ和讃稱名シ洛中洛外
J16_0547A14: 晝夜巡行シテ煩惱ノ睡ヲ驚カス又出羽奧州ハ夷ノ
J16_0547A15: 國ニテ佛法マレナルヲ憐ミ彼ニ行テ念佛ヲ弘ムベ
J16_0547A16: シトテ康保二年霜月十三日ニ都ヲ出テ至處ニ念佛
J16_0547A17: 弘通スト云取意サハアレド本願ノ深意具ニハイマダ
J16_0547B18: 述給ハヌトゾ●良忍上人ノ融通念佛第十四卷ニ注
J16_0547B19: シヌ神祇冥道ヲ勸メテ靈驗アラタナリシカドモ凡
J16_0547B20: 夫ノ爲ニハ其益ウトカリキ又自他平等ナト云融通
J16_0547B21: ノ觀解モ凡夫ノ爲ニハムツカシカルベシ冥道トハ
J16_0547B22: 其體カクレテ凡見ニアラハレヌヲ云
J16_0547B23: 爰に我大師法主上人。行年四十三より念佛門にいり
J16_0547B24: てあまねくすすめ。易行道をしめしてひろくをしへ
J16_0547B25: たまふに。天子のいつくしき。玉の冠を西にかたぶ
J16_0547B26: け。月卿のかしこき。金の笏を東にただしくす。皇
J16_0547B27: 后のこひたる。韋提夫人のあとをおひ。傾城のこと
J16_0547B28: んなき。五百侍女のよそほひをまなぶ。しかるあひ
J16_0547B29: た。とめるはをごりてもてあそひ。まづしきはなげ
J16_0547B30: きてともとす。農夫がすきをふむ。念佛をもて田う
J16_0547B31: たとし。織女がいとをひく。念佛をもてたてぬきと
J16_0547B32: す。鈴をならす驛路には。念佛をとなへて鳥をと
J16_0547B33: り。ふなばたをたたく海上には。念佛を唱へて魚を
J16_0547B34: つる。雪月花を見る人は。西樓に目をかけ。琴詩酒

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