浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0547A01: | 終ニ稱名ノ一行ニ結歸セリコレヲ三道ト云或ハ理 |
J16_0547A02: | 觀ト事觀ト稱名トノ三種ノ念佛ヲ明スヲ云ニヤ又 |
J16_0547A03: | 或ハ助道ノ人法ヲ明シテ三事ヲ示サル一ニ明律 |
J16_0547A04: | ノ師ヲ敬ヒ二ニ同行ノ勸勵ヲ須ヒ三ニ念佛相應ノ |
J16_0547A05: | 經文ヲ讀誦シ習學セヨト是ヲ三道ト云ニヤ九卷傳 |
J16_0547A06: | ノ序云惠心先德ハ稱名正行ノ傍ニ弘廣ノ大心ヲ擧 |
J16_0547A07: | 諸行助念ノ法方ヲ勸ム爰ニ源空上人本願ノ稱名ハ |
J16_0547A08: | 正業决定ノ行體ナレバ助縁ヲマタズシテ願行具足 |
J16_0547A09: | ストイヘリ九卷傳ニハ二道トアリ十卷傳同之● |
J16_0547A10: | 篇ハ簡成章也字彚一篇ハ一條ナト云カ如シ往生ノ |
J16_0547A11: | 因由ヲ述ルニ十ノ篇目ヲ立テ大師ノ所立ハ只是本 |
J16_0547A12: | 願ニツヰテ往生ノユヘヲ明スニハ異ナレリトゾ |
J16_0547A13: | ●空也堂ノ縁起ニ鉢ヲ扣キテ和讃稱名シ洛中洛外 |
J16_0547A14: | 晝夜巡行シテ煩惱ノ睡ヲ驚カス又出羽奧州ハ夷ノ |
J16_0547A15: | 國ニテ佛法マレナルヲ憐ミ彼ニ行テ念佛ヲ弘ムベ |
J16_0547A16: | シトテ康保二年霜月十三日ニ都ヲ出テ至處ニ念佛 |
J16_0547A17: | 弘通スト云取意サハアレド本願ノ深意具ニハイマダ |
J16_0547B18: | 述給ハヌトゾ●良忍上人ノ融通念佛第十四卷ニ注 |
J16_0547B19: | シヌ神祇冥道ヲ勸メテ靈驗アラタナリシカドモ凡 |
J16_0547B20: | 夫ノ爲ニハ其益ウトカリキ又自他平等ナト云融通 |
J16_0547B21: | ノ觀解モ凡夫ノ爲ニハムツカシカルベシ冥道トハ |
J16_0547B22: | 其體カクレテ凡見ニアラハレヌヲ云 |
J16_0547B23: | 爰に我大師法主上人。行年四十三より念佛門にいり |
J16_0547B24: | てあまねくすすめ。易行道をしめしてひろくをしへ |
J16_0547B25: | たまふに。天子のいつくしき。玉の冠を西にかたぶ |
J16_0547B26: | け。月卿のかしこき。金の笏を東にただしくす。皇 |
J16_0547B27: | 后のこひたる。韋提夫人のあとをおひ。傾城のこと |
J16_0547B28: | んなき。五百侍女のよそほひをまなぶ。しかるあひ |
J16_0547B29: | た。とめるはをごりてもてあそひ。まづしきはなげ |
J16_0547B30: | きてともとす。農夫がすきをふむ。念佛をもて田う |
J16_0547B31: | たとし。織女がいとをひく。念佛をもてたてぬきと |
J16_0547B32: | す。鈴をならす驛路には。念佛をとなへて鳥をと |
J16_0547B33: | り。ふなばたをたたく海上には。念佛を唱へて魚を |
J16_0547B34: | つる。雪月花を見る人は。西樓に目をかけ。琴詩酒 |