浄土宗全書を検索する
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| 巻＿頁段行 | 本文 |
|---|---|
| J16_0499A01: | ニ苔ヲヨメルニ慈鎭昔人ウツモレヌ名ヲウレシ |
| J16_0499A02: | トヤ苔ノ下ニモ今日ハミルラン千載集ニ民部卿成 |
| J16_0499A03: | 範鳥部山思ヒヤルコソ悲シケレ獨ヤ苔ノ下ニクチ |
| J16_0499A04: | ナン●悲華經云妻子珍寳及王位臨命終時不隨 |
| J16_0499A05: | 者大集經心地觀經又此説アリ●廳ハ屋也古者治 |
| J16_0499A06: | 官處謂之聽事毛氏曰聽事言受事察訟或云今 |
| J16_0499A07: | 稱遣非違使居所也●法王罪人ニトヒテイハクト |
| J16_0499A08: | ハ正法念經ナトニ見エタリ |
| J16_0499A09: | ●守屍之鬼夫木民部爲家イツマテカカタチニヤトルタマシヰノハナレヌホトヲアリトタノマン |
| J16_0499A10: | そもそも一代諸敎のうち。顯宗密宗。大乘小乘。權 |
| J16_0499A11: | 敎實敎。論家釋家。部八宗にわかれ。義萬差につら |
| J16_0499A12: | なりて。或は萬法皆空の宗をとき。或は諸法實相の |
| J16_0499A13: | 心をあかし。或は五性各別の義をたて。或は悉有佛 |
| J16_0499A14: | 性の理を談し。宗宗に究竟至極の義をあらそひ。各 |
| J16_0499A15: | 各に甚深正義の宗を論ず。みなこれ經論の實語な |
| J16_0499A16: | り。如來の金言也。或は機をととのへてこれをとき。 |
| J16_0499B17: | 或は時をかがみてこれををしへ給へり。いづれかあ |
| J16_0499B18: | さくいづれかふかき。ともに是非をわきまへがた |
| J16_0499B19: | し。かれも敎これも敎。たがひに偏執をいだく事な |
| J16_0499B20: | かれ。説のごとく修行せは。みなことことく生死を |
| J16_0499B21: | 過度すべし。法のごとく修行せは。ともにおなじく |
| J16_0499B22: | 菩提を證得すへし。修せずしていたづらに是非を論 |
| J16_0499B23: | ず。たとへば目しゐたる人の。いろの淺深を論じ。 |
| J16_0499B24: | みみしゐたる人の。こえの好惡をいはんがことし。 |
| J16_0499B25: | ただすべからく修行すべし。いつれも生死解脱のみ |
| J16_0499B26: | ちなり。しかるにいまかれを學する人はこれをそ |
| J16_0499B27: | ねみ。これを誦する人はかれをそしる。愚鈍のもの |
| J16_0499B28: | これがためにまどひやすく。淺才の身これがために |
| J16_0499B29: | わきまへがたし。たまたま一法におもむきて功をつ |
| J16_0499B30: | まんとすれは。すなはち諸宗のあらそひたがひにき |
| J16_0499B31: | たる。ひろく諸敎にわたりて義を談せんとおもへ |
| J16_0499B32: | は。一期のいのちくれやすし。かの蓬萊方丈瀛州と |
| J16_0499B33: | いふなる三の山にこそ。不死のくすりはありとき |