浄土宗全書を検索する
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| 巻＿頁段行 | 本文 |
|---|---|
| J16_0498A01: | 秋ハカナキニカサネテ物ノハカナキヤ風ノマヘナ |
| J16_0498A02: | ル槿ノ露●ユフヘニムスフ命露ハ等トハ大集經 |
| J16_0498A03: | 云今日已過明日已來今生已過後生已近身如燈火 |
| J16_0498A04: | 隨風易滅命如朝露向日易消涅槃云觀是壽 |
| J16_0498A05: | 命如朝露李陵云人生如朝露何久自苦新古今 |
| J16_0498A06: | ニ前大僧正慈圓ヨモキウニイツカヲクヘキ露ノ身 |
| J16_0498A07: | ハケフノ夕クレアスノアケホノ續古今粟田關白 |
| J16_0498A08: | 朝顏ノアシタノ花ノ露ヨリモ哀ハカナキ世ニモフ |
| J16_0498A09: | ルカナ●ツネニサカエン事ヲオモヒ常ニアラン事 |
| J16_0498A10: | ヲオモフトハ是上ヲ承テ花ツネニサカヘ命ツネニ |
| J16_0498A11: | アレカシト思フトナリ |
| J16_0498A12: | しかるあひだ。無常の風ひとたびふきて。有爲のつ |
| J16_0498A13: | ゆながくきえぬれは。これを曠野にすて。これをと |
| J16_0498A14: | をき山にをくる。かばねはつゐにこけのしたにうづ |
| J16_0498A15: | もれ。たましゐは獨たびのそらにまよふ。妻子眷屬 |
| J16_0498A16: | は家にあれどもともなはず。七珍萬寳はくらにみて |
| J16_0498A17: | れとも益もなし。ただ身にしたがふものは後悔の涙 |
| J16_0498B18: | 也。つゐに閻魔の廳にいたりぬれば。つみの淺深を |
| J16_0498B19: | さため。業の輕重をかんがへらる。法王罪人にとひ |
| J16_0498B20: | ていはく。なんぢ佛法流布の世にむまれて。なんそ |
| J16_0498B21: | 修行せずしていたづらに歸りきたるやと。その時に |
| J16_0498B22: | はわれらいかがこたへんとする。すみやかに出要を |
| J16_0498B23: | もとめて。むなしく三途に歸る事なかれ。 |
| J16_0498B24: | ●無常ノ風ハ三敎指歸云無常暴風不論神仙● |
| J16_0498B25: | 有爲ノ露ハ金剛經云有爲法如露扶木他阿上人草 |
| J16_0498B26: | ノ葉ノ露ニコノ身ヲクラフレハカセノママナルイ |
| J16_0498B27: | ノチナリケリ新古今蟬丸秋風ニナヒク淺チノスヱ |
| J16_0498B28: | コトニヲク白露ノアハレ世中●曠野ハ日本紀ニア |
| J16_0498B29: | ラノト訓ス西行法師ノ宮川百首歌合ニハカナシヤ |
| J16_0498B30: | アタニ命ノ露キエテ野ヘニヤタレモヲクリヲカ |
| J16_0498B31: | レン●カハネハツヰニコケノシタニウツモレ等ト |
| J16_0498B32: | ハ往生十因云形無常主只有守屍之鬼神無 |
| J16_0498B33: | 常家獨跰中有之旅大經下云轉貿其身改形易 |
| J16_0498B34: | 道所受壽命或長或短魂神精識自然趣之拾玉集 |