ウィンドウを閉じる

J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0467A01: 祖の影を供養し。又淨土の三部經を講ぜさせ奉りけ
J16_0467A02: るに。南都三論法相の碩學おほくあつまりける中
J16_0467A03: に。大衆二百餘人をのをのはだに腹卷を着して。高
J16_0467A04: 座のきはになみ居て。自宗の義を問かけて。䚹謬あ
J16_0467A05: らは。耻辱をあたへんと。支度したりけるか。上人
J16_0467A06: まつ三論法相の深義をのへ。次に淨土一宗の秘賾を
J16_0467A07: こまやかに釋し給て。末代の凡夫出離の要法は。口
J16_0467A08: 稱念佛にしくはなし。もし念佛をそしらんともから
J16_0467A09: は。無間地獄に墮て。八萬大劫苦を受へきよし。觀
J16_0467A10: 佛經の説にまかせて説給ければ。二百餘人の大衆よ
J16_0467A11: りはしめて隨喜渴仰きはまりなし。東大寺の一和尚
J16_0467A12: 觀明房の已講理眞。ことに涙にむせひて。八旬のよ
J16_0467A13: はひまてたもてる事は。偏に此事をきかんためなり
J16_0467A14: とそ悅申ける。さてそのつゐてに。天台圓頓の十戒
J16_0467A15: を解説し給に。吾山は大乘戒。この寺は小乘戒との
J16_0467A16: べ給ければ。大衆存外の氣色どもなりけれども。當
J16_0467A17: 寺の古老の中に。兼日に靈夢をしめすことありける
J16_0467B18: をさきだちて披露しけるによりて。斟酌しけるに
J16_0467B19: や。衆徒をのをの口を閇て。別事なかりけり。
J16_0467B20: ●巳講理眞ハ種姓行業未考
J16_0467B21: 畫圖
J16_0467B22: ●イミシキハ美ノ字ナリ第十卷ニ注ス●觀經ノ曼
J16_0467B23: 陀羅ハ善導所圖ノ變相三百堵新修傳ト云ノ轉寫ニシ
J16_0467B24: テ即是重源ノ將來トソ今洛東知恩院ノ重寳タリ●
J16_0467B25: 淨土五祖ノ影第六卷ニ見ユ●腹卷ハ一書云神功皇
J16_0467B26: 后ヨリ初レリ是ハ背後ニテ合スル分具足ナリ肩ト
J16_0467B27: 腰トニ引合セノ緖アリト脇立ト云物彼時ニ始マリ
J16_0467B28: テ武内ノ臣造之トソ●䚹謬ノ字ハ禮記ノ大傳十五
J16_0467B29: ニ䚹繆ニ作レリ注ニ舛戾也ト理ニソムキタルヲ云
J16_0467B30: ナリ䚹音紕義同謬音繆差誤也字彚今作䚹謬義相差
J16_0467B31: ハス●支度ハ用意ノ義ナリ第二卷ニ注シヌ●秘賾
J16_0467B32: ハカクレテ知カタキ奧義ナリ賾ハヲキロトヨメ
J16_0467B33: リ易繫辭上云言天下之至賾而不可惡也又云探
J16_0467B34: 賾索隱釣深致遠程子云賾深遠也●觀佛經第

ウィンドウを閉じる