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J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0421A01: 僧都幼カリシ時一僧夢ニ入テ暗リタル小鏡ヲア
J16_0421A02: タヘキ僧都ノタマハク此小暗鏡何ニカセン大明ナ
J16_0421A03: ルヲ得ベシト思フト僧曰只此鏡ヲモテ橫川ニ至テ
J16_0421A04: 磨ケト後ニ叡山ニ登テ始テ夢ノ告ヲ思ヒ橫川ニ
J16_0421A05: 籠居テ製作ヲ常ノワザトスサレバ一乘要决往生要
J16_0421A06: 集阿彌陀經疏ナド著シテ世ニ行ハル其後馬鳴大士
J16_0421A07: 天台大師觀世音多聞天夢ニ現シテ摩頂讃嘆ス釋書及法
J16_0421A08: 華驗記等又要集ノ奧書ニ一僧ノ夢ヲ示サル●珍海ノ決
J16_0421A09: 定往生集夢ヲ見テ記シトハ事未考●法華經安樂
J16_0421A10: 行品云又夢作國王捨宮眷屬及上妙五欲行詣
J16_0421A11: 於道塲在菩提樹下而處師子座乃至度無量衆
J16_0421A12: 生後當入涅槃云云
J16_0421A13: しかるにれんせい五月十三日に此願を發て。同廿二
J16_0421A14: 日の夜。阿彌陀佛に申さく。蓮生がおこして候願成
J16_0421A15: 就すべくは。疑まじからん御示現たべ。又叶ましく
J16_0421A16: は。叶まじと示現たべ。となださまにも。うたがふ
J16_0421A17: まじからん示現たべと申てねたるその夜。すなはち
J16_0421B18: 夢に見る樣金色の蓮の花のくきはながくて枝もなく
J16_0421B19: て。そろそろとしてただ一本立たるに。そのめぐり
J16_0421B20: に。人十人はかり居まいりてあるに。蓮生申事ぞ。
J16_0421B21: こと人は一人もあれが上には。のほりえじ。蓮生一
J16_0421B22: 人は。一定のほるべきなりといひはつれは。いかに
J16_0421B23: してのぼりたりともおほえずして。その蓮の花の上
J16_0421B24: にのぼりて。端座して居たりと見はつれは。夢さめ
J16_0421B25: をはりぬ。又願をおこす。此願まことなるべくは。
J16_0421B26: 臨終にゆゆしからん人人耳目おどろくばかりの瑞相
J16_0421B27: を。まづ現じてもろもろの人に。彌陀の本願見うら
J16_0421B28: やませ給へと。おこしたり。故に上品上生の往生。
J16_0421B29: いよいよ疑なきなり。又同年六月廿三日の夢。同し
J16_0421B30: 心なり已上取詮
J16_0421B31: 蓮生自筆の發願の文夢記等は。みな和字なりとい
J16_0421B32: へども。よみにくきによりて。少少漢字になす。
J16_0421B33: 畫圖
J16_0421B34: ●ソロソロハスルスルノ通音ナルベシ若菜ニソゾ

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