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J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0411A01: 最明寺殿ト云東鑑釋書ナトニ具ナリ●老體トハ知
J16_0411A02: 明房時ニ七十一歳ナリ
J16_0411A03: されは弘長二年の比。上人の孫弟敬西房法蓮房弟子關東
J16_0411A04: 下向の時。上人の傳を進したりけるに。數日披覽の
J16_0411A05: 後。上人の德行をたうとみて。念佛の安心を尋られ
J16_0411A06: けれは。往生の故實勤行の文なとを書て奉りけり。
J16_0411A07: 禪門自筆の返狀云。故實ならひに勤行の文給り候
J16_0411A08: ぬ。よくよく見覺候て。往生の心をすすむべく候。
J16_0411A09: 云云取詮遂に翌年弘長三十一月廿二日辰尅。臨終正念端座合
J16_0411A10: 掌して。往生をとけらる。
J16_0411A11: ●弘長二年辛酉ハ龜山院ノ年號ナリ
J16_0411A12: ●法蓮房弟子或宗派ニ際寬律師ノ弟子信瑞大德ヲ
J16_0411A13: 敬西房ト云上人ノ傳一卷ヲ作レリト良榮决疑抄見
J16_0411A14: 聞云黑谷上人傳敬西ノ作也云云●上人ノ傳トハ敬西房自
J16_0411A15: 作ノ一卷傳ナルヘシ云云ハ日本紀ニシカシカトヨ
J16_0411A16: メリ河海ニイロイロノイヒコトト云義ナリ漢書注
J16_0411A17: ニ師古曰云云猶言如此如此也史記ノ汲黯傳ニ
J16_0411B18: 吾欲云云釋籖一云未説者尚多如雲説文ニ像
J16_0411B19: 雲氣在天廻轉之形言之在口如雲潤物阮元
J16_0411B20: 瑜書ニ其言云云注ニ銑云云云謂辭多略不能載
J16_0411B21:
J16_0411B22: 同十二月十五日。諏訪の入道蓮佛。敬西房に送り遣
J16_0411B23: す狀云。西明寺殿御往生の事。中中不及申目出た
J16_0411B24: き次第にて候。十一月廿二日亥刻に。唐衣めして袈
J16_0411B25: 裟かけて。西方に阿彌陀佛をかけまいらせて。椅子
J16_0411B26: にのぼらせ給て。御威儀すこしもみだれず。合掌し
J16_0411B27: て御往生候なり。御いたはりとて候しかとも。すこ
J16_0411B28: しも御苦痛候はす。然べき御往生の因縁にて候けり
J16_0411B29: と覺候。御臨終ちかくなり候て。かだしけなき仰を
J16_0411B30: 蒙て候き。阿彌陀ほとけの御力にて。淨土へまいり
J16_0411B31: たらば。むかへうするぞと仰の候しかは。日比不足
J16_0411B32: なくかうふりて候し御恩には。百倍千倍してたのも
J16_0411B33: しくありがたく覺候て。歎の中にもうれしく候。故
J16_0411B34: 入道殿の仰に。蓮佛地獄におとさぬ樣に敎訓候へ

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