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J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0357A01: 一にらき。ひる。鹿をくひて。香うせ候はずとも。つ
J16_0357A02: ねに念佛は申候べきやらん。答。念佛はなににもさ
J16_0357A03: はらぬ事にて候。
J16_0357A04: ●語燈錄ニ韮〓〓鹿食テトアリ按スルニ韮ハ韭ノ
J16_0357A05: 俗字ナリ韭本象形俗加艸頭韭葷菜名和名ハ仁
J16_0357A06: 良ト云〓同蔥蔥葱本字葱音岐和名比登毛志〓
J16_0357A07: ハ蒜ニ作ルヘシ和名麻比留亦云仁牟仁久本草簡
J16_0357A08: 便三ニ大蒜ニ此二名ヲツケタリ委シクハ綱目第二
J16_0357A09: 十六卷ニ見エタリ
J16_0357A10: 一念佛をは。日所作に。いくらばかりあててか申候
J16_0357A11: へき。答。念佛のかずは。一萬遍をはじめて。二萬
J16_0357A12: 三萬五萬六萬乃至十萬まで申候なり。此中に御こ
J16_0357A13: ころにまかせて。おぼしめし候はん程を。申させ
J16_0357A14: おはしますべし。
J16_0357A15: ●是即觀念法門ニ見エテ三萬已上ハ皆是上品上生
J16_0357A16: 人也トイヘリ
J16_0357A17: 一五色の糸は。佛にはひだりにと仰候き。わが手には
J16_0357B18: いづれのかたにて。いかがひき候べき。答。左右の
J16_0357B19: 手にてひかせ給べし。
J16_0357B20: ●五色ノ糸ハ是臨終ノ行儀ナリ四分律ノ抄ニ天竺
J16_0357B21: ノ本傳ヲ引テ佛像ノ左手ニ五色ノ幡ヲカケ病人又
J16_0357B22: 左ノ手ニ幡ノ脚ヲ取トイヘリ近クハ要集ノ中ニ見
J16_0357B23: エタリ●又餘ノ一條ニ云合掌ヲ本體ニテ其中ニヒ
J16_0357B24: カヘラレ候ヘシ又一條ニ云遠キモ近キモ便宜ニヨ
J16_0357B25: ルヘク候已上出錄律抄ニハ左ト見エタレト意樂ニ隨テ
J16_0357B26: 便宜アルヲ宗トスヘキトナリ一向ニスガル思ノ強
J16_0357B27: キニハ自然ニモ左右ニ取ヘキニヤ密敎灌頂經ノ説ノ中ニ
J16_0357B28: 佛ノ耳ニ糸カケテ行者ノ手ニ取テ悉地ヲ祈ルナト
J16_0357B29: アルモ相親ムノ意ト見エタリ本朝ノ俗上古ニハ
J16_0357B30: 凡所願ヲ求テ尊像ニ對シテ祈ルニハ必臂肘股肱ニ
J16_0357B31: 繩カケテ引ケルトナン景戒ノ靈異記ニ其事往往ニ
J16_0357B32: 載ラレタリ要集記ニ諸説ヲ出サレケルモ佛力增
J16_0357B33: 強ヲ怙ミ引接悲願ヲ恃ムノ意也トイヘリ
J16_0357B34: ●景戒ハ南都藥師寺ノ僧也

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