ウィンドウを閉じる

J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0307A01: 大經の釋の心をねんごろに申のべられて。第十八の
J16_0307A02: 願の上にうたがひをたたんがために。とりわき女人
J16_0307A03: 往生の願をたて給へる事。まことにたのもしくかた
J16_0307A04: じけなきよしを仰られけれは。歡喜の涙をながし。
J16_0307A05: みな念佛門にいりにけるとなむ。
J16_0307A06:
J16_0307A07: ●尋常ハヨノツネトヨミテ物ノ細美ナルヲイヘリ
J16_0307A08: 國語云八尺爲尋倍尋爲常史記李斯傳布帛尋常
J16_0307A09: 庸人不釋索隱云尋常以言其少也弔屈原賦ニ尋
J16_0307A10: 常之汙瀆兮豈容呑舟之魚ト云モ小溝ノ細ヲイヘ
J16_0307A11: リ俗ニ人ノヤサシゲナルヲ云モホソホソトシテフ
J16_0307A12: ツツカナラズ其樣ケシカラネバニヤ白氏文集
J16_0307A13: 山榴何細碎石竹苦尋常ト云此意ナルヘシ
J16_0307A14:
J16_0307A15:
J16_0307A16:
J16_0307A17: 卷十八終
J16_0307B18: 圓光大師行狀畵圖翼贊卷十九
J16_0307B19:
J16_0307B20: 事義
J16_0307B21:
J16_0307B22: 傳本第十九
J16_0307B23: 月輪の禪閤の御歸依あさからざりしかば。北政所も
J16_0307B24: おなじく御信伏ありて。念佛往生の事を御たづねあ
J16_0307B25: りける御返事云。かしこまて申上候。さては御念佛
J16_0307B26: 申させおはしまし候なるこそ。よにうれしく候へ。
J16_0307B27: まことに往生の行は念佛が目出たき事にて候なり。
J16_0307B28: そのゆへは念佛は彌陀の本願の行なればなり。餘の
J16_0307B29: 行はそれ眞言止觀のたかき行なりといへども。彌陀
J16_0307B30: の本願にあらず。又念佛は釋迦の付屬の行なり。餘
J16_0307B31: 行はまことに定散兩門の目出たき行なりといへど
J16_0307B32: も。釋尊これを付屬し給はず。又念佛は六方の諸佛
J16_0307B33: の證誠の行なり。餘の行はたとひ顯密事理のやんご
J16_0307B34: となき行なりと申せども。諸佛これを證誠し給は
J16_0307B35: す。このゆへにやうやうの行おほく候へとも。往生

ウィンドウを閉じる