浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0284A01: | 令進行御公卿僧衆奉隨從念佛行道第二日早 |
J16_0284A02: | 懺法一座畢次例時作法四奉請等畢次念佛行道ト應 |
J16_0284A03: | 永卅二年四月後圓融院卅三回薩戒記大永八年四月後 |
J16_0284A04: | 柏原院三回親長卿ノ記並御追善トテ此事アリ具ニ儀式ヲ |
J16_0284A05: | 記セリ若ハ此等ノ儀ヲ指ニヤ●凡本邦ノ諸書ニ譏 |
J16_0284A06: | 嫌ノ字多ハ機嫌ニ作レリ是借音ナルニヤ釋典ニ所 |
J16_0284A07: | 謂譏嫌トハ世ニ忌嫌テ誹謗スルヲ云ナリサレハ爲 |
J16_0284A08: | マシキヲ爲スベキヲ爲ズシテ世人ノソシリヲ招ベ |
J16_0284A09: | キヲ譏嫌アシシナド云事ナリヨク此旨ヲ守テ誹謗 |
J16_0284A10: | ヲノガレ修行ノ障礙ナキヤウニスルヲ譏嫌戒ヲマ |
J16_0284A11: | モルナト云事第十八卷ノ中ニ見ユ今此ニ言心ハ世間ノソシリサ |
J16_0284A12: | ホドニモ有マジキ所ニテハトナリ |
J16_0284A13: | ●涅槃經息世譏嫌戒アリ |
J16_0284A14: | 元久二年八月に。上人瘧病をわづらひ給事ありけり。 |
J16_0284A15: | 月輪殿きこしめしおどろきて。醫師をめされ種種の |
J16_0284A16: | 療方をつくさるといへども。治術かなはざりしか |
J16_0284A17: | ば。とりわき冥助をあふがれ。御祈請あらむために。 |
J16_0284B18: | 詑摩の法眼澄賀におほせて。善導和尚の眞影を圖繪 |
J16_0284B19: | せられ。後京極殿その銘をかかせ給て。安居院の法 |
J16_0284B20: | 印聖覺于時僧都に。御導師參勤すべきよし仰らるるに。 |
J16_0284B21: | 法印申されけるは。聖覺も瘧病の事候が。明日はお |
J16_0284B22: | こり日にて候へども。貴命のがれがたきうへ。師範 |
J16_0284B23: | の恩を報ぜんために參勤すべく候。ただし早旦に御 |
J16_0284B24: | 佛事をはじめらるべしとて。翌日拂曉に小松殿へ參 |
J16_0284B25: | じて。辰時より説法をはじめて。未尅に結願す。そ |
J16_0284B26: | の説法の大底は。大師釋尊。なを衆生に同し給とき |
J16_0284B27: | は。つねに病惱をうけ療治をもちゐたまふ。いはん |
J16_0284B28: | や凡夫血肉の身。いかでかその愁なからん。しかれ |
J16_0284B29: | ども淺智愚鈍の衆生は。このことはりをしらず。さ |
J16_0284B30: | だめて疑心をなさんか。上人の化導すでに佛意にか |
J16_0284B31: | なふゆへに。まのあたり往生をとぐるものそのかず |
J16_0284B32: | をしらず。しかれば諸佛菩薩諸天龍神。いかでか衆 |
J16_0284B33: | 生の不信をなげき給はざらん。四天大王佛法をまも |
J16_0284B34: | り給はば。かならずわが大師上人の病惱をいやし給 |