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J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0284A01: 令進行御公卿僧衆奉隨從念佛行道第二日早
J16_0284A02: 懺法一座畢次例時作法四奉請等畢次念佛行道ト應
J16_0284A03: 永卅二年四月後圓融院卅三回薩戒記大永八年四月後
J16_0284A04: 柏原院三回親長卿ノ記並御追善トテ此事アリ具ニ儀式ヲ
J16_0284A05: 記セリ若ハ此等ノ儀ヲ指ニヤ●凡本邦ノ諸書ニ譏
J16_0284A06: 嫌ノ字多ハ機嫌ニ作レリ是借音ナルニヤ釋典ニ所
J16_0284A07: 謂譏嫌トハ世ニ忌嫌テ誹謗スルヲ云ナリサレハ爲
J16_0284A08: マシキヲ爲スベキヲ爲ズシテ世人ノソシリヲ招ベ
J16_0284A09: キヲ譏嫌アシシナド云事ナリヨク此旨ヲ守テ誹謗
J16_0284A10: ヲノガレ修行ノ障礙ナキヤウニスルヲ譏嫌戒ヲマ
J16_0284A11: モルナト云事第十八卷ノ中ニ見ユ今此ニ言心ハ世間ノソシリサ
J16_0284A12: ホドニモ有マジキ所ニテハトナリ
J16_0284A13: ●涅槃經息世譏嫌戒アリ
J16_0284A14: 元久二年八月に。上人瘧病をわづらひ給事ありけり。
J16_0284A15: 月輪殿きこしめしおどろきて。醫師をめされ種種の
J16_0284A16: 療方をつくさるといへども。治術かなはざりしか
J16_0284A17: ば。とりわき冥助をあふがれ。御祈請あらむために。
J16_0284B18: 詑摩の法眼澄賀におほせて。善導和尚の眞影を圖繪
J16_0284B19: せられ。後京極殿その銘をかかせ給て。安居院の法
J16_0284B20: 印聖覺于時僧都に。御導師參勤すべきよし仰らるるに。
J16_0284B21: 法印申されけるは。聖覺も瘧病の事候が。明日はお
J16_0284B22: こり日にて候へども。貴命のがれがたきうへ。師範
J16_0284B23: の恩を報ぜんために參勤すべく候。ただし早旦に御
J16_0284B24: 佛事をはじめらるべしとて。翌日拂曉に小松殿へ參
J16_0284B25: じて。辰時より説法をはじめて。未尅に結願す。そ
J16_0284B26: の説法の大底は。大師釋尊。なを衆生に同し給とき
J16_0284B27: は。つねに病惱をうけ療治をもちゐたまふ。いはん
J16_0284B28: や凡夫血肉の身。いかでかその愁なからん。しかれ
J16_0284B29: ども淺智愚鈍の衆生は。このことはりをしらず。さ
J16_0284B30: だめて疑心をなさんか。上人の化導すでに佛意にか
J16_0284B31: なふゆへに。まのあたり往生をとぐるものそのかず
J16_0284B32: をしらず。しかれば諸佛菩薩諸天龍神。いかでか衆
J16_0284B33: 生の不信をなげき給はざらん。四天大王佛法をまも
J16_0284B34: り給はば。かならずわが大師上人の病惱をいやし給

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