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J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0276A01: 給テ此寺ニ三體ノ筆道ヲ遺給ヘル其隨一也所謂三
J16_0276A02: 體トハ一ハ疏神文書也一ハ碑龜井碑文也一ハ額今ノ鳥居ノ額也是也此
J16_0276A03: 中疏ト碑トハ何カ亡ケン今傳ハラス龜井ノ水中ニ
J16_0276A04: 龜アルハ彼碑ヲ載タル臺盤ナリトソ具ニハ續書類
J16_0276A05: 聚序傳敎大師爲唐懷素法師ノ記焉ニ見エタリサレハ善光寺縁起ナト
J16_0276A06: ニモ太子ノ御筆也トイヘリ年中法事記ニ紀貫之ノ
J16_0276A07: 鳥居ニ書付タル歌トテ水クキノ跡ハハカナク殘ル
J16_0276A08: 共ワスレス忍フ人ヤナカラン又定家卿ノ歌ニ水ク
J16_0276A09: キノアトハハカナク成ニケリワスレス忍フ人ハア
J16_0276A10: レトモ本願縁起云斯處昔釋迦如來轉法輪所爾時
J16_0276A11: 生長者身供養如來助護佛法以是因縁起立寺
J16_0276A12: 乃至寳塔金堂相當極樂東門中心已上見ニ平氏傳ニ御手印ノ縁起ノ之寫ニハ
J16_0276A13: 有リ一ノ之上ノ字也正法輪藏十五卷太子傳ノ抄也云日本地神第五主鸕鷀草
J16_0276A14: 葺不合尊之治世攝津國有長者名曰育伽知
J16_0276A15: 西天有眞人出世致誠奉請如來來應七日説法所
J16_0276A16: 謂長者太子是也今記宿生請法輪之處自書此
J16_0276A17: 已上見聞ノ所引取意中心トハ心ノ字ヲナカゴトヨメリ白氏文集
J16_0276B18: 第四荀子ニ心居中虚以治五官ト中心ハ正中ノ義
J16_0276B19: ナリ詩經ノ澤陂ニ中心悁悁ト法事讚云彌陀化主當
J16_0276B20: 心坐ト是淨土ノ中央ヲ指シテ心ト云ヘルナリ白
J16_0276B21: 氏文集十五ニ四面千重火雲合中心一道瘴江流ト拾玉
J16_0276B22: 集ニ神力品即是道塲ヲ慈鎭此國ノ難波ノ浦ノ大寺
J16_0276B23: ノ額ノ跡コソマコトナリケレ又厭離歌百首ノ中ニ
J16_0276B24: ナニハツヤフカキ昔モアシガキノマヂカキ物ヲ
J16_0276B25: 轉法輪所賴政家集ニ天王寺ヘマイリ侍シニ伊賀入
J16_0276B26: 道爲業ガモトヨリ籠テ侍リケルニツカハシケル諸
J16_0276B27: 共ニイサミハユカン極樂ノ門ムカヒスル所ナリケ
J16_0276B28: リ返シ奧津波君サキタテテ淸キ海ノ舟出イソガン
J16_0276B29: 西ノ門ヨリ新勅撰ニ天王寺ノ西門ニテヨミ侍リケ
J16_0276B30: ル郁芳門院安藝サハリナク入日ヲ見テモオモフカ
J16_0276B31: ナコレコソ西ノ門出ナリケレ又老ノ後天王寺ニコ
J16_0276B32: モリケル比物ニカキツケテ後白川院京極西ノ海入
J16_0276B33: 日ヲシタフ門出シテ君ノ都ヲトヲサカリヌル
J16_0276B34: ●丁令威化シテ鶴トナリ遼東ノ城門ノ華表ノ上ニ居シユヘ列仙傳

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