浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0272A01: | とへば重病のもののごとし。三論法相の柑子橘もく |
J16_0272A02: | はれず。眞言止觀の梨子杮もくはれねば。念佛三昧 |
J16_0272A03: | のおもゆにて生死をいづべきなりけりとて。忽に顯 |
J16_0272A04: | 密の諸行をさしをきて。專修念佛の門にいり。その |
J16_0272A05: | 名を空阿彌陀佛とぞ號せられける。 |
J16_0272A06: | ●字彙ニ匙ハ茶匙也和名鈔ニ匙匕和名加比也取食器也 |
J16_0272A07: | ト●源氏ニコノゴロトナリテハカウジヲダニフサ |
J16_0272A08: | セ給ハスナリニタレハ薄雲細流ニ柑子ハ毒ナキ故ニ |
J16_0272A09: | 病者モ食用スルト河海ニ本草ニ柑子無毒ト今案 |
J16_0272A10: | スルニ橘梨柹大抵本草ニ無毒トアリ●濫漫ハ濫 |
J16_0272A11: | 汎濫也延漫也漫水廣大也字彚廣ハビコルヲ云 |
J16_0272A12: | とりわき天王寺とみられけるも由緖なきにあらず。 |
J16_0272A13: | この寺は極樂補處の觀音大士。聖德太子とむまれ |
J16_0272A14: | て。佛法をこの國にひろめ給し最初の伽藍なり。欽 |
J16_0272A15: | 明天皇の御ために。七日の念佛をつとめたまひ。命 |
J16_0272A16: | 長七年二月十三日。黑木の臣を御使として。善光寺 |
J16_0272A17: | の如來へ御書を進せらる。その御ことばには。名號 |
J16_0272B18: | 七日稱揚已。以斯爲報廣大恩。仰願本師彌陀尊 |
J16_0272B19: | 助我濟度常護念。と侍けるに。如來の御返報には。 |
J16_0272B20: | 一日稱揚無恩留。何况七日大功德。我待衆生心 |
J16_0272B21: | 無間。汝能濟度豈不護。とぞあそばされける。御 |
J16_0272B22: | 表書には。上宮救世大聖の御返事と侍けり。この御 |
J16_0272B23: | 消息にこそ。この國は念佛三昧の有縁なる事もあら |
J16_0272B24: | はれにけれ。かの鳥居の額にも。釋迦如來轉法輪所。 |
J16_0272B25: | 當極樂土東門中心。とぞかかれて侍る。わが國に生 |
J16_0272B26: | をうけん人は。尤この念佛門に。歸すべきものなり。 |
J16_0272B27: | ●欽明天皇ハ人皇三十代諱天國押開廣庭繼體天皇第一御子母手白香皇后也都ヲ磯城島ニ移給ケレバ磯島金刺宮ト號ス●善光寺ハ初ハ信濃國伊奈郡麻績里宇沼村ニアリ推古天皇十年壬戌歳草創也其後皇極天皇即位元年壬寅依佛勅移同國水内郡芋井郷二年壬卯歳造營成ル●命長七年ハ按スルニ用明帝崩御ノ後守屋臣誅伐以後ノ比ナルベシ聖〓贊五ニハ命長ハ太子薨御二十七年後舒明帝ノ年號ナリト云又壒囊抄ニハ法興元世一年辛巳十二月十五日同二年壬午八月十三日兩度ノ御使アリト云然ルニ辛巳ハ太子薨御ノ年壬午ハ薨御ノ翌年ナレバ兩説共ニ用 |