浄土宗全書を検索する
AND検索:複数の検索語をスペースで区切って入力すると、前後2行中にそれらを全て含む箇所を検索します。
巻_頁段行 | 本文 |
---|---|
J16_0242A01: | 百八十二人ノ内時日ヲ注シテ往生ヲ遂タル者六十 |
J16_0242A02: | 八人也トイヘリ●當室ニ安置セラルトハ昔長和 |
J16_0242A03: | 二年寂源法師此院ヲ艸創シテ念佛行道シケルニ一 |
J16_0242A04: | 日毗沙門天王蓋ヲ執テ後ニ隨ヒ給ヘリ其天降ノ室 |
J16_0242A05: | 今猶存釋書トイヘリ今丈六堂ニ天王ノ尊像儼然トシ |
J16_0242A06: | テ立給ヘルハ座主ノ安スル所ナリトソ |
J16_0242A07: | ●天治元年ハ崇德院即位ノ年也●天承二年ハ同帝即位九年也●長和二年ハ三條院即位二年也 |
J16_0242A08: | 法印一の大願をたてていはく。この寺に五坊をたて |
J16_0242A09: | て。一向稱名を相續して。餘行をましへつとめしと。 |
J16_0242A10: | その願むなしからず。つゐに文治三年十月にはたさ |
J16_0242A11: | れにけり。池上の阿闍梨皇慶の舊跡。乙護法守護の |
J16_0242A12: | 靈地に五坊をたて。楞嚴院安樂の谷をうつして新安 |
J16_0242A13: | 樂と號し。性智房・鏡智房・妙智房・佛智房・勝智 |
J16_0242A14: | 房とぞつけられける。その行法いまに退轉せずとな |
J16_0242A15: | ん。かの時大佛の上人俊乘房。又一の意樂をおこし |
J16_0242A16: | て。我國の道俗。炎魔王宮にひざまつきて。名字を |
J16_0242B17: | 問れんとき。佛號を唱へしめんために。阿彌陀佛 |
J16_0242B18: | 名をつくべしとて。みづから南無阿彌陀佛とぞ號せ |
J16_0242B19: | られける。これ我朝の阿彌陀佛名のはじめなり。 |
J16_0242B20: | ●池上皇慶釋書云皇慶姓橘氏黄門侍郞廣相之曾孫性空法師之姪也甫七歳登叡山從東塔院靜眞學秘密宗慈覺七代嫡嗣也就景雲阿闍梨探東寺密傳雲器之悉付秘奧並授弘法大師寳瓶以爲傳契之信也●安樂谷ハ叡桓及源信等久住ノ地念佛三昧ノ靈塲也橫川ニ上ルニ飯室谷ノ中間ヨリ右ヘ分入テ行程二町計也今一堂一房存シテ安樂院ト號ス |
J16_0242B21: | 畫圖 |
J16_0242B22: | ●コノ寺トハ勝林院丈六堂大原寺ナリ山號ヲ魚山 |
J16_0242B23: | ト云此境内ニ五坊屋敷トテ今其基址ヲ殘セリ●皇 |
J16_0242B24: | 慶ハ書寫ノ性空ノ姪也池上ハ舊住地丹波國桑田郡大日寺也 |
J16_0242B25: | 釋書云一日於池上菴禮舍利舍利放光盈室又 |
J16_0242B26: | 云薄暮童子來身體偉壯慶怪而問汝何人對曰多時 |
J16_0242B27: | 侍書寫空上人會役偸上人上供我不耐忿以 |
J16_0242B28: | 拳加頭其人即死上人愍厲驅我去故投師焉乃至 |
J16_0242B29: | 使童數百里外不半時復命或令滌衣憑虚 |