浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0237A01: | べからず。ただし源空ごときの頑愚のたぐひは。更 |
J16_0237A02: | にその器にあらざるゆへに。さとりがたくまどひや |
J16_0237A03: | すし。しかる間源空發心の後。聖道門の諸宗につき |
J16_0237A04: | て。ひろく出離の道をとぶらふに。かれもかたくこ |
J16_0237A05: | れもかたし。是即世くだり人をろかにして。機敎あ |
J16_0237A06: | ひそむくゆへなり。しかるを善導の釋義。三部の妙 |
J16_0237A07: | 典のこころ。彌陀の願力を強縁とするゆへに。有智 |
J16_0237A08: | 無智を論ぜず。持戒破戒をえらばず。無漏無生の國 |
J16_0237A09: | にむまれて。ながく不退を證ずる事。ただこれ淨土 |
J16_0237A10: | の一門。念佛の一行なりとて。法藏比丘の因行より。 |
J16_0237A11: | 彌陀如來の果德にいたるまで。理をきはめ詞をつく |
J16_0237A12: | しをはりて。ただこれ涯分の自證をのぶるばかりな |
J16_0237A13: | り。またく上機の解行をさまたげんとにはあらず。 |
J16_0237A14: | との給ければ。法印よりはじめて滿座の衆。みな信 |
J16_0237A15: | 伏しにけり。かたちを見れは源空上人。まことには彌陀 |
J16_0237A16: | 如來の應現かとぞ感歎しあへりける。法印香爐をと |
J16_0237A17: | り。高聲念佛をはじめ行道したまふに。大衆みな同 |
J16_0237B18: | 音に。念佛を修する事三日三夜。こゑ山谷にみち。 |
J16_0237B19: | ひびき林野をうごかす。信をおこし縁を結ぶ人おほ |
J16_0237B20: | かりき。 |
J16_0237B21: | ●文治二年ハ後鳥羽院即位三年丙午歳也●勝林院此院魚山大原寺ト號ス今尚四房アリ法泉房普賢院理覺房寳光房ナリ坐像丈六ノ彌陀ヲ安シケレバ呼テ丈六堂トス是佛工康尚ガ刻彫ナリト或定朝法橋父康尚ノ命ヲ承テ作ルト云是即長和二年ニ寂源法師此院ヲ艸創シテ安スル所ナリ |
J16_0237B22: | 畫圖 |
J16_0237B23: | ●往復ハ復ハカヘルト訓ス問答數返ニ及ヲ云●修 |
J16_0237B24: | 行ノ方軌得度ノ相貌トハ方法軌則トテ修行ニ格式 |
J16_0237B25: | アリ得度ニ漸悟頓悟アリ其シナ一樣ナラス相貌ハ |
J16_0237B26: | ソノ樣子ナリ白氏文集ニ貌ノ字ヲアリサマト訓ス |
J16_0237B27: | 字彙ニ貌ハ古ノ貌字トアリ●クヒスハ踵字也和名 |
J16_0237B28: | 抄云唐韻云跟根ノ反和名久比須俗ニ云岐比須足踵也踵音腫足後也廻スヘ |
J16_0237B29: | カラストハ呂氏春秋ニ管仲謂齊候曰平原廣域車 |
J16_0237B30: | 不結軌士不旋踵鼓之使三軍之士視死如 |
J16_0237B31: | 歸ト得事ノ早キヲ云ナリ白氏文集六十六云喪天下 |