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J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0215A01: 出師表ナドニ往往ニ出タリ●翌日ハアクル日ナリ
J16_0215A02: 爾雅云明日曰翌日書ノ武成云翌日癸巳
J16_0215A03: 花山院左大臣兼雅公は。ふかく上人に歸したまひて。鎭
J16_0215A04: 西庄園の土貢をわかちて毎年に施入せられけり。我
J16_0215A05: は院内よりほかは車たてたることなし。しかれとも
J16_0215A06: 法然上人の庵室に車たてたらんは。なにかくるしか
J16_0215A07: るへきとてつねにわたり給て。圓頓戒をうけ念佛の
J16_0215A08: 法門を談せられけり。生年五十四正治二年七月十四
J16_0215A09: 日に出家をとけ。同十六日に徃生を遂られけると
J16_0215A10: なむ。
J16_0215A11: ●花山院左大臣第九卷ニ見エタリ
J16_0215A12: 畫圖
J16_0215A13: ●鎭西ハ筑紫ヲ云地理ノ中ニ見エタリ●庄園ハ堂
J16_0215A14: 上方或ハ武家ノサセル大名ニモアラザル人人ノ知
J16_0215A15: 行所ヲ云ナリ賴朝以來諸國ノ庄園ニ地頭ヲ補スト
J16_0215A16: 云此類ナリ庄ハ莊ニ同シ田舍也領地ノ内ニ山庄ナ
J16_0215A17: トヲ作ルヲ庄ト云ナリ若庄園ト云時ハ國司モ守護
J16_0215B18: モイロハヌ所ナリ故ニ昔ヨリ恩許ニ依テ庄園ヲ領
J16_0215B19: 知スル者ヲ呼テ庄司殿ナト稱ス●我ハ院内ヨリ外
J16_0215B20: ハ車タテタル事ナシトハ此公後白河院ノ御氣色ヨ
J16_0215B21: クテ常ニ參ラレケレバカク仰セケルニヤ吉記云壽
J16_0215B22: 永二年二月二十一日丙辰今日朝覲御幸也主上渡御
J16_0215B23: 先是法皇出御御座權大納言兼雅卿參進置御三
J16_0215B24: 衣筥云云此時參會院公卿花山院大納言兼雅等十
J16_0215B25: 人許也同三年四月十五日之紀云院司權大納言兼
J16_0215B26: 云云此外此大臣ノ院ニ奉仕セラレタル事諸記ニ往
J16_0215B27: 往ナリ
J16_0215B28: 右京權大夫隆信朝臣はふかく上人に歸し。餘佛餘行
J16_0215B29: をさしをきて。ただ彌陀の一尊をあがめ。ひとへに
J16_0215B30: 念佛の一行をつとむ。つゐに上人にしたがひて。建
J16_0215B31: 仁元年に出家をとけ。法名を戒心と號す。一向專念
J16_0215B32: の外他事なかりけり。生年六十四の春所勞危急にを
J16_0215B33: よぶ。上人きき給て。住蓮安樂二人の門弟をつかは
J16_0215B34: して知識とせられけり。すでにをはりにのぞむに。

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