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J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0214A01: 圓光大師行狀畵圖翼贊卷十二
J16_0214A02:
J16_0214A03: 事義
J16_0214A04:
J16_0214A05: 傳本第十二
J16_0214A06: 大炊御門左大臣經宗公所勞の時。ある人の方便にて。上
J16_0214A07: 人を知識に請し申されけり。念佛往生のこと。日比
J16_0214A08: いと沙汰にをよはぬ人にて。左右なく勸進のこと中
J16_0214A09: 中あしさまなるべかりければ。上人のはかりことに
J16_0214A10: て。屏風をへたてて。ある僧となにとなく法門をお
J16_0214A11: ほせられけるに。天竺震旦我朝まて佛法の傳はれる
J16_0214A12: 次第など。ゆゆしく仰られたてて。念佛往生の末代
J16_0214A13: 相應の法なる事などこまかに宣説し給ふに。左府こ
J16_0214A14: れをききたまひて。信仰の心おこり給にければ。一
J16_0214A15: すちにその勸化にしたかひ。歸敬他にことなりき。
J16_0214A16: 生年七十一。文治五年二月十三日出家をとげられに
J16_0214A17: けり法名金剛覺爲寬平法皇御名之由在茂申間命終之後改法性覺所勞次第に危急の間。同
J16_0214A18: 二十七日より上人參住して念佛をすすめ申さる。翌
J16_0214B19: 日辰尅臨終正念にして往生をとけ給にけり。上人の
J16_0214B20: こころばせ。まことにかしこくそ侍りける。
J16_0214B21: ●左大臣經宗公ハ京極攝政師實公ノ孫大炊御門經實卿ノ四男母ハ春宮大夫公實ノ女也仁安元年十一月一日左大臣ニ轉任ス
J16_0214B22: 畫圖
J16_0214B23: ●方便ハ手ダテナリ萬葉ノ言書ニタバカルトモヨ
J16_0214B24: メリ●イト沙汰ニヲヨバヌトハ一向マダ心得ヌ人
J16_0214B25: トナリ●出家ヲトケトハ凡此比ニカカル人人ノ出
J16_0214B26: 家入道セラルトアルハ多クハ實ニ沙門ノ行作ナリ
J16_0214B27: シト聞ユサレバ或ハ御堂ノ傍ニ別居ヲ構ヘ或ハ山
J16_0214B28: 莊ノ内ニ間居ヲトナドシテ妻子ニモ離レ舊住ヲモ
J16_0214B29: 遠ザカリタル心地ニテ一向ニ此世ヲ遁レタル聖ノ
J16_0214B30: 風情ニ見エ渡レリ今時ノ在家禪門ノ類ニハ同カラ
J16_0214B31: ズ具ニハ下第二十六七ニ注ス●在茂ハ聖廟六代ノ後是
J16_0214B32: 綱ノ第四ノ弟輔方ノ孫少内記豐前守是基ガ子式部
J16_0214B33: 少輔在長ノ養子此時ノ文章博士ナリ系圖●所勞次第
J16_0214B34: ニ危急トハ事急ニナリテアヤウキトゾ危急ノ字ハ

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