浄土宗全書を検索する
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| 巻＿頁段行 | 本文 |
|---|---|
| J16_0203A01: | ハ吾大師ヲ召サレシ事ナリカノ本成上人ハ平生ノ |
| J16_0203A02: | 御契深クテイツモ參リ申サレシ事盛衰記ナトニモ |
| J16_0203A03: | 見エタレハ今モ又カクコソアラメ東鑑ニ御入棺ハ |
| J16_0203A04: | 澄憲僧都靜憲法印ヲ役人トス同十五日ニ法住寺ノ |
| J16_0203A05: | 法華堂ニ葬リ奉ルト百練抄ニ以御平生儀奉渡 |
| J16_0203A06: | 蓮華王院東法華堂ト●御年六十六東鑑ニ六十七 |
| J16_0203A07: | ト勘ルニ大治二年ノ御誕生ニテ文治二年六十ノ賀 |
| J16_0203A08: | ニアタレリサレハ賀ノ後六年ヲ經テ建久三年御年 |
| J16_0203A09: | 六十六ナリ●誠ニ御宿縁アワレニソトハ上人ノ御 |
| J16_0203A10: | 敎化玉體ニソミテ聞召サルル此世ヒトツノ事ニハ |
| J16_0203A11: | アラシアツハレ殊勝ノ御事ナリトソ |
| J16_0203A12: | ●吉記ハ吉田大納言經房卿記也 |
| J16_0203A13: | 法皇崩御の後。かの御菩提の御ために。建久三年秋 |
| J16_0203A14: | のころ。大和前司親盛入道。法名見佛八坂の引導寺にし |
| J16_0203A15: | て。心阿彌陀佛調聲し。住蓮・安樂・見佛等のたぐ |
| J16_0203A16: | ひ助音して。六時禮讃を修し。七日念佛す。結願の |
| J16_0203A17: | 時。種種の捧物を。とりいでけるを。上人不受の氣。 |
| J16_0203B18: | おはしまして。念佛はみづからのための。つとめな |
| J16_0203B19: | り。法皇の御菩提に。廻向したてまつるとも。布施。 |
| J16_0203B20: | 以外の事なり。ゆめゆめあるべからずとぞ。いまし |
| J16_0203B21: | め給ける。これ六時禮讃。苦行のはじめなり。 |
| J16_0203B22: | ●大和入道ハ其種姓行跡未詳系圖ニ有從五位下大和守左衛門尉親盛冬嗣公十三代孫ナリ●八坂引導寺ハ八坂ノ塔北高臺寺ノ南靈山ノ通路ニ靑瀧寺ト號スル觀音ノ堂宇アリ相傳即是昔ノ引導寺見佛ノ所住六時禮讚始行ノ道塲ナリト此寺上古ハ天台宗ニテ本尊藥師ノ三尊ナリシガ應仁ノ兵火ニ佛像經卷悉燒失セルトカヤ |
| J16_0203B23: | ●不受ノ氣トハ不受ハ第四卷ニ注セリイキトホル |
| J16_0203B24: | 氣色ナルヲ云●苦行ハ勤苦修行ノ意辛勞シテ勤ル |
| J16_0203B25: | ヲ云ナリ一世勤苦須臾之間大經トアルモ此意ナリ |
| J16_0203B26: | 後白河法皇の十三年の。御遠忌にあたりて。土御門 |
| J16_0203B27: | 院。元久元年三月に。御佛事を修せられけるに。上 |
| J16_0203B28: | 人蓮華王院にして。淨土の三部經を。書寫せられ能 |
| J16_0203B29: | 聲をえらひて。六時禮讃を勤行して。ねんごろに御 |
| J16_0203B30: | 菩提をぞ。訪申されける。 |