浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0178A01: | はし給ことおほかりけり。 |
J16_0178A02: | 畫圖 |
J16_0178A03: | 祕密ノ窓觀念ノ床ミナ行者ノ所居ヲ云ナリ●羯磨 |
J16_0178A04: | 金剛者橫竪三股杵是故號云十字金剛謂橫擊竪 |
J16_0178A05: | 突之標相也此乃金剛之作業故表本具作業智也大 |
J16_0178A06: | 日經疏十六云梵云羯磨金剛謂所作事業也金剛頂義 |
J16_0178A07: | 决云爐内作羯磨印相謂三股十字形 |
J16_0178A08: | 上人ある夜夢見らく。一の大山あり。その峰きはめ |
J16_0178A09: | てたかし。南北長遠にして西方にむかへり。山のふ |
J16_0178A10: | もとに大河あり。碧水北より出て。波浪南にながる。 |
J16_0178A11: | 河原眇眇として邊際なく。林樹茫茫として限數をし |
J16_0178A12: | らず。山の腹にのぼりて。はるかに西方を見たまへ |
J16_0178A13: | ば。地よりかみ五丈ばかりあがりて。空中に。一聚 |
J16_0178A14: | の紫雲あり。この雲とび來りて。上人のところにい |
J16_0178A15: | たる。希有の思をなし給ところに。この紫雲の中よ |
J16_0178A16: | り無量の光をいだす。光の中より孔雀鸚鵡等の。百 |
J16_0178A17: | 寶色の鳥。とびいでで。よもに散じ。又河濱に遊戯 |
J16_0178B18: | す。身より光をはなちて照耀きはまりなし。其後衆 |
J16_0178B19: | 鳥とびのぼりて。もとのことく。紫雲のなかにいり |
J16_0178B20: | ぬ。この紫雲また。北にむかひて。山河をかくせり。 |
J16_0178B21: | かしこに往生人あるかと思惟し給ほどに。又須臾に |
J16_0178B22: | かへりきたりて。上人のまへに住す。やうやくひろ |
J16_0178B23: | ごりて。一天下に覆ふ。雲の中より一人の僧出て。 |
J16_0178B24: | 上人の所にきたり住す。そのさま腰より下は。金色 |
J16_0178B25: | にして。こしよりかみは。墨染なり。上人合掌低頭 |
J16_0178B26: | して申給はく。これ誰人にましますぞやと 僧答給 |
J16_0178B27: | はく。我は是善導なりと。なにのために。來給ぞや |
J16_0178B28: | と申給に。汝專修念佛を。ひろむること。貴がゆへ |
J16_0178B29: | にきたれるなり。との給と見て夢さめぬ。畵工乘臺 |
J16_0178B30: | におほせて。ゆめに見るところを圖せしむ。世間に |
J16_0178B31: | 流布して。夢の善導といへるこれなり。その面像。 |
J16_0178B32: | のちに唐朝よりわたれる。影像に。たがはざりけり。 |
J16_0178B33: | 上人の化導。和尚の尊意にかなへること。あきらけ |
J16_0178B34: | し。しかれば。上人の勸進によりて。稱名念佛を信 |