浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0158A01: | れける。常のことはには。我師はとをくは大聖世尊。 |
J16_0158A02: | ちかくは天台妙樂とて。末師をばもちゐられざりけ |
J16_0158A03: | り。往生傳をつくりて。我身をかきいれられけると |
J16_0158A04: | かや。時の人地藏の化身とぞ申ける。しかるに彼法 |
J16_0158A05: | 印。上人を智慧深遠の人なりと申されけるは。本地 |
J16_0158A06: | の智惠といひ。垂迹の廣才といひ。たがひに知たま |
J16_0158A07: | へるゆへなるべし。餘人の稱美よりも氣味ありてぞ |
J16_0158A08: | おほへ侍る。 |
J16_0158A09: | ●慧心院ハ橫川ニアリ九條殿建立高光少將如覺住源信僧都此ニ住セリ師和州葛上郡人也上叡山事慈慧云云●中堂ハ初傳敎大師於叡山建三院北置多門天王像號毗沙門護世堂南庋經律論名一切經藏中安藥師佛像曰一乘止觀院以其居中稱中堂久稍朽壞珍合三宇爲一堂今ノ中堂是ナリ |
J16_0158A10: | ●二十ヲ弱ト云禮記内則孟子ニ老弱ト積學ハ久シク學 |
J16_0158A11: | 功ヲツミタルナリ此字文選ニ往往ナリ●中堂ハ東 |
J16_0158A12: | 塔ニアリテ根本中堂ト云橫川ニモアレトモ今ハ藥 |
J16_0158A13: | 師佛ニトアレハ根本中堂ヲイヘルナリ皆寺院ノ部 |
J16_0158A14: | ニアリ●十禪師ハ山王七社ノ隨一ナリ皇孫火瓊瓊 |
J16_0158B15: | 杵尊也地藏菩薩ノ垂迹トイヘリ三國傳記等二宮ノ傍ニ |
J16_0158B16: | 鎭坐シ給ヘリ●法印ノツクレル往生傳世ニ流布ナ |
J16_0158B17: | シ亡ケルニヤ或山家者モ所見ナシトイヘリ一書ニ |
J16_0158B18: | 今選往生傳一卷證眞法印ノ作トイヘリ具ニハ書目 |
J16_0158B19: | ノ部ニ注シヌ●本地ノ智惠トハ地藏十輪經ニ智 |
J16_0158B20: | 德ヲ歎シテ云於諸佛法已得自在已能堪忍一 |
J16_0158B21: | 切智位已能超度一切智海乃至已能摧伏外道邪 |
J16_0158B22: | 論云云●廣才ハヒロク古今ノ書ヲ見テ何事モ爲カ |
J16_0158B23: | ネヌヲ廣才ト云ナリ孟子離婁注ニ足以有爲謂 |
J16_0158B24: | 之才●タカヒニ知トハ上人亦智慧光勢至ノ應現 |
J16_0158B25: | ナリサレハ二師ノ本迹内鑑冷然ナルヘシトソ |
J16_0158B26: | 上人の老後に竹林房靜嚴法印の弟子きたりて。竪義 |
J16_0158B27: | の才學にそなへんために。天台宗の法門をたつね申 |
J16_0158B28: | けるに。くはしく深奧をさづけられにけり。かの人 |
J16_0158B29: | のちに申けるは。老耄のうへ念佛にひまなくして。 |
J16_0158B30: | 聖敎を見ざるよしは申されしかとも。文理のあきら |
J16_0158B31: | かなること。當時の勤學にこえたまへり。たた人にあ |