浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0151A01: | 五百の羅漢あつまりて。婆沙論をつくりしに。九百 |
J16_0151A02: | 年に世親いでて。倶舍論をつくりて。さきの義を破 |
J16_0151A03: | し給き。義の是非を論せんことは。あながちに上古 |
J16_0151A04: | にもおそるましきものそとそ。おほせられける。 |
J16_0151A05: | ●阿毗曇大毗婆沙論六十卷北凉道泰等譯佛滅後五百年五百羅漢共造此論釋迦旃延子佛滅後三百餘年出所造八犍度論又大唐顯慶初玄弉三藏譯爲二百卷與前譯者同本●倶舍論都三十卷世親菩薩造唐玄弉法師譯也與眞諦所譯二十二卷本同本也 |
J16_0151A06: | ●我ニ先タチタルハソノ器量ハカリ知ヌヘシ我ニ |
J16_0151A07: | 後レテ功淺クトモ進ン程ヲハ知カタカルヘシ又後 |
J16_0151A08: | 代ニハイカハカリノ我ニ賢レル學生ヤ有ンスラン |
J16_0151A09: | 尤畏ヘシトナリ論語ノ子罕ニ後生可畏焉知來者 |
J16_0151A10: | 之不如今也ト |
J16_0151A11: | 上人は。もと天台の眞言をならひ給へり。しかるを |
J16_0151A12: | 中川の阿闍梨實範。ふかく上人の法器を感じて。許 |
J16_0151A13: | 可灌頂をさづけ。宗の大事。のこりなくこれをつた |
J16_0151A14: | ふ。かの實範は。東寺の流。中院の阿闍梨敎眞灌頂 |
J16_0151A15: | の弟子。かねて勸修寺の僧正範俊を師とす。ただ事 |
J16_0151B16: | 相敎相に達するのみならず。他宗の法門またくらか |
J16_0151B17: | らさりけり。しかるに上人を歸依のあまり。後には |
J16_0151B18: | 二字をたてまつり。鑑眞和尚相傳の戒をうく。上人 |
J16_0151B19: | は圓頓の戒法を宗とし給へりき。しかるに圓戒をさ |
J16_0151B20: | しをきて。かの相傳の戒をうけられける。さだめて |
J16_0151B21: | ふかき心侍けんかし。 |
J16_0151B22: | ○東寺ハ桓武天皇延曆十五年冬創東寺淡海公曾孫巨勢麿四男以大納言藤原伊勢人爲寺造使建立東西兩寺以爲東西二京鎭護東西兩寺各南北二町東西二町東寺號金光明四天王敎王護國寺秘密傳法彌勒山普賢揔持院弘仁十四年正月十九日忠仁公ヲ勅使ドシテ弘法大師ニ賜テ永ク密宗ノ道塲トナレリ○勸修寺ハ在宇治郡醍醐帝爲母公尊親宮道彌益建立此寺又捨芥ニハ右大臣定方建立トアリ○範後ハ事東寺成尊傳兩部大法與義範齊名○鑑眞ハ唐國楊州江陽縣人姓淳于氏齊辯士髠之後也天平勝寳六年四月來朝館東大寺聖武帝勅師令營東大寺于戒壇又成寳坊號招提寺 |
J16_0151B23: | 畫圖 |
J16_0151B24: | ●傳敎慈覺智證三師傳來ヲ天台ノ眞言ト云ナリ本 |