浄土宗全書を検索する
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| 巻＿頁段行 | 本文 |
|---|---|
| J16_0126A01: | 支アル竹ヲサシテ驗トス今ノツケ紙ナリ●圓宗ノ |
| J16_0126A02: | フルキ論議トハ天台ニハ圓頓一實ヲ致トスル故ニ |
| J16_0126A03: | 圓宗ト云ナリ兒ノ不審セラルル所昔ノ名匠モ心得 |
| J16_0126A04: | 難ケレハ諍ヒトセシ論議ナリトソ |
| J16_0126A05: | この兒の器量ともがらにすぎて。名譽ありしかば。 |
| J16_0126A06: | 源光われはこれ魯鈍の淺才なり。碩學につけて。圓宗 |
| J16_0126A07: | の奧義をきはめしめんといひて。久安三年四月八日 |
| J16_0126A08: | この兒を相具して。功德院肥後阿闍梨皇圓のもとに |
| J16_0126A09: | ゆきて入室せしむ。彼皇圓は。粟田關白四代の後。 |
| J16_0126A10: | 參河權守重兼か嫡男少納言資隆朝臣の長兄。椙生の |
| J16_0126A11: | 皇覺法橋の弟子。當時の明匠。一山の雄才なり。闍 |
| J16_0126A12: | 梨少生の聰敏なることをききて。驚ていはく。去夜 |
| J16_0126A13: | の夢に滿月室に入と見る。いまこの法器に。あふべ |
| J16_0126A14: | き前兆なりけりとぞ。悅申されける。 |
| J16_0126A15: | ●功德院ハ皇圓及舜昌之所住也今無遺跡選擇之傳云西谷知是東塔也●皇圓ハ行狀第三十卷ニ載ラレタリ顯敎ハ皇覺密敎ハ法印大僧都成圓ニ從テ受ク●粟田關白道兼公ハ東三條殿太政 |
| J16_0126B16: | 大臣兼家公第四男ナリ長德元年五月二日關白●重兼ハ齋院長官ニ任シ從五位ニ叙セラル●資隆朝臣ハ母ハ高階基實ノ女也肥後守ニ任シ從四位下ニ叙セラル●皇覺ハ大宮右大臣俊家公孫左衛門佐基俊卿ノ息也東陽座主忠尋之上足也明匠記云慧心衆流椙生爲宗骨 |
| J16_0126B17: | 畫圖 |
| J16_0126B18: | ●トモカラニスキハ絶倫匡衡傳ノ字也鄭玄注儀禮曰 |
| J16_0126B19: | 倫比也ト言意ハ學才比類ナキナリ●名譽アリトハ |
| J16_0126B20: | 名高シテ世ノ譽コトナリシトソ莊子ニ非以要名 |
| J16_0126B21: | 譽般若燈論ニ譬如比丘有其名譽弟子亦衆● |
| J16_0126B22: | 魯鈍ノ淺才トハ魯愚也鈍也鈍不利也頑也智慧モ |
| J16_0126B23: | ハタラカズ才覺モ長スル所ナシトソ杜子美詩ニ小 |
| J16_0126B24: | 臣魯鈍無所能●任彥升カ讓宣城郭公表ニ臣 |
| J16_0126B25: | 本庸才智力淺短●碩學碩ハ大也大ニ學文ノ功アル |
| J16_0126B26: | ゾ詩ノ椒聊ニ之子碩大且篤梁高僧求耶跋陀羅傳 |
| J16_0126B27: | 云瑯琊之顏延之通才碩學●肥後阿闍梨トハ總シテ |
| J16_0126B28: | 僧ニ官名或ハ受領ナト付テ呼ハ皆其父祖ニ從ヘテ |
| J16_0126B29: | 云ナリ僧尼ノ中ニ注シヌ●雄ハ物ノ勝タルニ用ユ |