浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0118A01: | 棲スルナリ |
J16_0118A02: | 當國に菩提寺といふ山寺あり。かの寺の院主觀覺得 |
J16_0118A03: | 業と云けるは。もと延曆寺の學徒なりけり。大業の |
J16_0118A04: | 望を達せざることをうらみて。南都にうつり。法相 |
J16_0118A05: | を學して所存をとぐ。ひさしの得業とぞ申ける。秦 |
J16_0118A06: | 氏が弟なりければ小兒の叔父なるうへ。父遺言の |
J16_0118A07: | 事ありければ。童子彼室にいりぬ。學問の性ながる |
J16_0118A08: | る水よりもすみやかにして。一を聞て十をさとる。 |
J16_0118A09: | きくところのこと憶持して。更にわするることなし。 |
J16_0118A10: | ●菩提寺ハ誕生寺ヨリ丑寅ノ方ニ當テ行程十里ハカリニテ勝田北郡ノ内高圓村ニアリ相傳此處ニ大ナル菩提樹ノアリケレハ寺號トセルト古往ハ諸堂數多アリシトソ當時ハ只十間四面餘ノ礎石及僧房ノ廢跡多クノコレリ●觀覺得業ハ父祖等事未詳上人ノヲチトアレハ秦氏ノ人ナルヘシ●延曆寺ハ桓武天皇延曆十四年二月賜寺額配紀元曰延曆寺 |
J16_0118A11: | ●釋家官班記曰南京三會遂業以之稱得業三會 |
J16_0118A12: | 遂業維摩會法華會最勝會山門東塔三十講於常行 |
J16_0118A13: | 堂勤之西塔廿八講兩會遂業以之稱竪者橫川 |
J16_0118B14: | 四季講定心房三講聽衆以下如南都兩會十一月會 |
J16_0118B15: | 六月會三會法華會大乘會最勝會云云此三講聽衆以下 |
J16_0118B16: | ヲ得業ト云コト南都ノ如クナリトソ又雜談集ニ藥 |
J16_0118B17: | 師寺ノ講師ハ昔ハ山僧モ行ケル中古ヨリ絶タリト |
J16_0118B18: | イヘリ興福寺維摩會ノ講師公家最勝講是三會也ト |
J16_0118B19: | 第六卷法華會ヲ除テ公家ノ一講ヲ加テ三會トスル事 |
J16_0118B20: | 三代實錄ニモ見エタリ次下ニ出スカ如シ又維摩 |
J16_0118B21: | 會竪義未遂ノ内ヲ擬得業ト云是興福寺ニハ非官職 |
J16_0118B22: | ナリ寺僧傳説●得業ナトニ成事ヲ望ヲ大業ト云是莫大 |
J16_0118B23: | ノ事業ヲ勤テ一宗ノ棟梁ト仰カルレハナリ三代實 |
J16_0118B24: | 錄云貞觀元年正月八日於大極殿講最勝王經毎 |
J16_0118B25: | 年興福寺維摩會屈諸宗僧學業優長果五階者 |
J16_0118B26: | 爲講師明年正月大極殿御齋會以此僧爲講師 |
J16_0118B27: | 三月藥師寺最勝會講師亦同請之經此三會講師 |
J16_0118B28: | 者依次任僧綱第二卷三會講師僧中大業畢矣第廿七卷雜 |
J16_0118B29: | 談集ニ興福寺ノ別當寺家ノ三十講トテ行テ學生ヲ |
J16_0118B30: | エリスグリテ一年ニ一人行スル事也東大寺ノ華嚴 |