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黒田の聖人

提供: 新纂浄土宗大辞典

くろだのしょうにん/黒田の聖人

生没年不明。法然が『一紙小消息』を授けた相手(『和語灯録』四「黒田の聖人へつかわす御文」)。この聖人がいかなる人であるかは、『和語灯録日講私記』四では、伊賀国名張郡黒田(三重県名張市黒田)に伝法然分骨石塔があることから、ここに住した僧であるとする。重源とする説や、その弟子行賢とする説などがあげられるが、いずれも確定的ではない。


【参考】伊藤祐晃『浄土宗史の研究』(伊藤祐晃師遺稿刊行会、一九三七)、三田全信『改訂増補浄土宗史の諸研究』(山喜房仏書林、一九八〇)、安達俊英「御法語の背景」四四~四八(『宗報』二〇〇四年二月号~二〇〇五年三月号)


【参照項目】➡一紙小消息


【執筆者:南宏信】