隆阿
提供: 新纂浄土宗大辞典
りゅうあ/隆阿
応永二〇年(一四一三)—文明一三年(一四八一)九月七日。尭誉。知恩院一九世。浄厳房隆尭の弟子。俗姓は浦野氏。近江国野洲郡小浜(滋賀県守山市)の人。安土浄厳院開山隆尭について得度し、同院の二世となる。その後、勅請により知恩院一九世となった。知恩院を退いた後は野洲郡小浜に帰り、高音山石山寺の旧跡を称名院として創建した。さらに民衆の請いを受けて粟田郡金勝山に居を移し草庵金勝寺を結び、六九歳で入寂した。
【資料】『湖東三僧伝』(浄全一七)、『華頂誌要』『総系譜』上(共に浄全一九)、『蓮門精舎旧詞』二四(続浄一八)、『浄厳院文書』
【参考】『知恩院史』(知恩院、一九三七)
【執筆者:伊藤弘道】