おんみょうどう/陰陽道
陰陽五行説に基づき天文・暦数などの知識を用いて吉凶を占う方術。「おんようどう」「おんにょうどう」ともいう。中国古代の陰陽家は、宇宙の成立から人事の吉凶までを陰陽二気と木火土金水の五行で解明した。後に九字の呪文や星祭りの道教思想を伴って日本へ伝わる。天武天皇四年(六七五)頃に占星台や陰陽寮の名がみえる。加茂家と陰陽師で有名な安倍晴明の安倍家(土御門家)が宗家となり、日本独自の祈禱や家相や方位などで貴族から庶民に至る要望に応えてきた。現今でも大安・友引など六曜は人々の生活に影響を与えている。
【参照項目】➡修験道、六曜
【執筆者:宮澤正順】