鎮西流白旗派に相伝された口伝の意。浄土宗正流の奥義。『鎮西宗要本末口伝鈔』に名号についての口伝があり、「但だ名号を称うとは、一行三昧なり。是れ甚深の口伝なり。但し鎮西の正流、白旗の相伝なり」(浄全一〇・三四八上)と述べられている。浄土宗鎮西流のなかでも白旗派は正統であることを主張している語である。
【執筆者:沼倉雄人】