るりそう/瑠璃想
『観経』において、極楽世界を目の当たりにするために順次に説かれる観法のうち第二観、すなわち水想観における一次第。水想観では、まず水波のない清らかな水の様子をよく観察して心中に想い描き、それが透き通った氷になると想い描き、次いで「氷の映徹せるを見て、瑠璃の想を作せ」(聖典一・二九三/浄全一・四〇)とあるように、瑠璃想として氷が瑠璃であると観想する。さらに瑠璃想においては、透明な瑠璃地を観想し、その地下と地上と上空について光を本質とした種々の荘厳を観想する。
【資料】『観経疏』定善義
【執筆者:袖山榮輝】