—建久六年(一一九五)。本成房。天台宗の僧。九条兼実と親交があり、兼実の女むすめ、中宮任子にんしの出産の際には、安産を願う修法のため五〇日の間、印西、法然、湛斅が交代で招かれた。良忍以来の大原流円頓戒を継ぐ戒師の一人。大原問答に出席したが最後まで口を開かなかったという。
【資料】『四巻伝』一(法伝全四七四)
【執筆者:坂上雅翁】